ハリル解任で浮き彫りになったサッカー協会の機能不全 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ハリル解任で浮き彫りになったサッカー協会の機能不全

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六川亨dot.

ブルーのボードを背にして、会見を行う田嶋幸三・日本サッカー協会会長 

ブルーのボードを背にして、会見を行う田嶋幸三・日本サッカー協会会長 

 日本サッカー協会(JFA)は4月9日の16時から田嶋幸三JFA会長が緊急会見を開き、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任と、西野朗・元技術委員長の監督就任を発表した。

 まさに“晴天の霹靂”と言える。前夜22時過ぎのTVで解任の可能性を示唆したテレビ局もあった。3月のベルギー遠征では、マリに1-1、ウクライナに1-2と、結果もさることながら内容的にも見るべきものは少なかった。とはいえ、ベルギー遠征では香川真司、吉田麻也、酒井宏樹ら主力にケガ人が続出。指揮官はバックアップメンバーのテストと位置づけたため、それもやむを得ないことと納得できた。

 ベルギー遠征後、西野技術委員長は技術委員会の総意として、W杯まで時間が少ないことをあげてハリルホジッチ監督の続投を明言した。それが急転直下の解任劇である。

 田嶋会長は「続投を決めてはいない。それは西野さんのコメントだけ」と続投を否定し、「このタイミングしかなかったので結論を出した。(監督交代によるメリットは)1%か2%しかないが、すべての責任を問わないといけないので決断した」と、9日朝の電話取材で胸中を語った。

 ハリルホジッチ監督の解任そのものは、驚くに値しない。話は2年前の16年3月にさかのぼる。当時、JFA副会長の田嶋氏と、JFA専務理事の原博実氏が会長選挙で争い、田嶋氏が会長に選任された。すると、田嶋氏は原氏を「ヒラ理事」に降格させた。原氏はJFAを去らざるを得なかったものの、Jリーグの村井満チェアマンが原氏を副理事に招聘。このためJFAの常務理事へと復職したとはいえ、以前のようなサポートはできなくなった。

 そこで、ハリルホジッチ監督である。彼を招聘したのはJFA元技術委員長と専務理事を兼任していた原氏であり、直接動いたのは原氏の手足となってアルベルト・ザッケローニ監督やハビエル・アギーレ監督の招聘に尽力した霜田正浩技術委員だった。



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