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「170億円プレイヤー」なのに控え…メジャーの“不良債権”が深刻すぎる!

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杉山貴宏dot.
ヤンキースが契約したエルズベリーは“不良債権”!?(写真・Getty images)

ヤンキースが契約したエルズベリーは“不良債権”!?(写真・Getty images)

 大リーグと日本プロ野球の違いは多々あるが、スケールの違いで圧倒的な格差を感じるのは、総額で数千万ドル、時には1億ドルを上回る規模の、文字どおり破格な大型契約を結ぶ選手たちが何人もいることだ。

 だが、そうした契約を結んだ選手たちが額面に見合う結果を残すとは限らない。むしろ、契約満了時に「大金を払った甲斐があった」とファンや関係者に思わせる例のほうが少ないかもしれない。そう感じさせるほど、大型契約後に期待に応えられずに終わる選手は昔から数知れない。

 豊富な資金力をバックに大物FA選手をこれまでに何人も獲得してきたヤンキースにも、もちろん失敗例はある。

 2006年オフに5年2000万ドル(約24億円)で獲得したものの、2年間でわずか2勝、3年目以降はマイナー暮らしだった井川慶も“負の歴史”に名を刻んでいる。だが、その井川もかすむほどの大失敗と現在進行形で非難されているのが、13年オフにジャコビー・エルズベリー外野手と結んだ7年1億5300万ドル(約170億円)の契約だ。

 振り返ってみれば、契約時点で30歳だったスピード系の外野手とこれほどの契約を結んだのは常軌を逸していると言っていいだろう。エルズベリーが宿敵レッドソックスの主力選手だったため、ライバルから引き抜くために無理をしたのでは……、と穿った見方をしてしまいたくなるほどだ。それでも、しばらくはそれなりの活躍をするだろうと見込んでいたのだろうが、ヤンキース移籍後のエルズベリーは故障続きですっかり凡庸な外野手に。もはやレギュラーの座も失い、さりとて高額の契約が残っているためトレードもまとまらないという、完全な“不良債権”と化してしまった。

 もっとも、ヤンキースのライバルであるレッドソックスも、負けず劣らずやらかしている。

 14年オフに5年9500万ドル(約107億円)で契約したパブロ・サンドバル三塁手は、ヤンキースでのエルズベリー以上に使い物にならなかったのだ。ジャイアンツ時代のサンドバルは、勝負強い打撃でワールドシリーズ制覇に貢献し、メジャーでも有数の三塁手との評価を得ていた。ゆえに契約時点で「金額が高すぎる」との指摘はあったが、それほど心配の声は上がっていなかった。



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