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2025年には人口1億2千万人を切る! 人口減少が日本にあたえる影響

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京都府南丹市美山町では五つの小学校を統廃合してひとつにすることになり、そのうちのひとつ宮島小学校では、閉校式が行われた(2016年3月)。毎年、約500校の公立小中高校が消えているのだという (c)朝日新聞社

京都府南丹市美山町では五つの小学校を統廃合してひとつにすることになり、そのうちのひとつ宮島小学校では、閉校式が行われた(2016年3月)。毎年、約500校の公立小中高校が消えているのだという (c)朝日新聞社

【集落が消える】稲子集落。住人がいなくなり、取り壊された家もある=2016年11月 (c)朝日新聞社

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【鉄道や路線バスがなくなる】JR留萌線(留萌―増毛間)は2016年12月に、95年の歴史に幕を下ろした (c)朝日新聞社

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【伝統文化が消える】愛知県東栄町で行われた花祭 (c)朝日新聞社

【伝統文化が消える】愛知県東栄町で行われた花祭 (c)朝日新聞社

 日本の人口は、2029年には1億2千万人を切り、53年には1億人を下回ると予想されている。人口がどんどん減ると、どんなことになるのだろう? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、日本国際交流センター執行理事・毛受敏浩さん監修の解説を紹介しよう。

【人口が減少することで起きることとは…】

■問題は地方から始まっている

 都道府県によって人口の増え方、減り方はちがう。2010年から15年までの5年間に、東京など8都県では人口が増加する一方で、多くの県で人口が減っている。人口減少率がいちばん大きいのは秋田県で、次いで福島県、高知県、青森県となっている。すでに人口減少が起きている地域の事例を参考にしながら、これから起きることを考えてみよう。

(1)社会保障制度が成り立たない!

 年金や医療保険、介護保険などの社会保障制度は、主に15~64歳の現役世代が保険料を払ったり税金を負担したりすることで、高齢者世代を支えるしくみだ。1965年には、1人の高齢者を10.8人の現役世代が支えれば成り立っていたが、2015年には1人の高齢者を2.3人で支えていた。そして、このままでは、65年には1人の高齢者を1.3人の現役世代で支えることになる。特に、人数が多い団塊の世代全員が75歳を超える25年が乗り越えられるかどうかが、心配されている。

 1965年/おみこし型/10.8人で1人の高齢者
 2015年/騎馬戦型/2.3人で1人の高齢者
 2065年/肩車型/1.3人で1人の高齢者

(2)介護する人が足りない

 高齢者の増加に伴い、介護の担い手不足が深刻だ。そのため、フィリピンやインドネシアなどから来た外国人が老人ホームなど介護の現場で働いている。2025年には介護の必要性が高まる75歳以上の人が今の1.3倍にあたる約2200万人(国民の5人に1人)に達し、介護職員が約38万人不足すると予想されている。

(3)診療所の医師がいない

 人口が減ると、地域の診療所が成立せず、岐阜県ではへき地診療所の3割で常勤医師がいない。周囲を山に囲まれた河合診療所(飛騨市)の常勤医師・根尾実喜子さんは、自治医科大学(栃木県)の出身。卒業後の義務となっている9年間の地域病院・診療所での勤務で、最後の3年間をこの診療所で過ごし、その後も1人で診療所を担っている。


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