今年7月、一般男性との結婚を発表した横澤夏子さん (c)朝日新聞社
今年7月、一般男性との結婚を発表した横澤夏子さん (c)朝日新聞社
しぎはらひろ子さん/ファッション・プロデューサー。ファッションエデュケーション協会代表理事。ベストドレッサー賞選考委員。文化服装学院特別講師。「SHIBUYA109」など各企業のブランド戦略、商品企画などを手掛ける。これまでに8万5千人以上のアパレル販売員・スタイリストの服飾を指導。個人スタイリングも引き受け、予約半年待ちになるほど人気(撮影/写真部・小山幸佑)
しぎはらひろ子さん/ファッション・プロデューサー。ファッションエデュケーション協会代表理事。ベストドレッサー賞選考委員。文化服装学院特別講師。「SHIBUYA109」など各企業のブランド戦略、商品企画などを手掛ける。これまでに8万5千人以上のアパレル販売員・スタイリストの服飾を指導。個人スタイリングも引き受け、予約半年待ちになるほど人気(撮影/写真部・小山幸佑)

「こういう女いるよねー」。女性が女性に対してちょっとイラっとする「あるある」を捉える観察眼が人気の女性芸人、横澤夏子さん。最近結婚を発表し、話題だ。ファッションプロデューサーで『出会いを引き寄せる服の選び方 愛されリアルコーデ』の著者・しぎはらひろ子さんは、「横澤さんが人気も結婚も手にできたのは、ファッションや仕草といった『見た目』のおかげ」と話す。人生をも変える「見た目」を手に入れる方法とは?

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――ズバリ、横澤夏子さんが結婚できた理由は?

 少し失礼かもしれないけど、横澤さんって造形的にはそんなに美人ではないですよね? でも、とてもかわいらしい印象がある。彼女は「女性としてのかわいらしさ」とは何かを徹底的に分析し、それを取り入れて自分をかわいく見せることを実践しているのだと思います。

 具体的には四つの要素があります。一つ目は「メイク」。積極的に婚活パーティーに参加していたそうですが、勝負グッズとしてエスティローダーの「婚活リップ」を必ずつけて行ったとか。コーラルオレンジのリップは表情を明るく優しく見せてくれる効果があります。「このリップがあれば大丈夫」というお守りにもなったと言います。

 二つ目は「ヘア」。ロングのゆるふわヘアで、ときどきハーフアップにするなど女性らしさを演出しています。三つ目はファッション。パステルカラーやオレンジなど明るい色調の服や、ワンピースやふわっとしたスカートが多いですね。とろみのある素材や揺れるシルエットは、それだけで女性らしさを表現してくれるのです。

 そして最後は「仕草」。特に手の使い方が上手。顔のそばで手のひらをパッと広げれば、明るく元気でかわいらしく見えます。髪の毛を手で片寄せすることも多いようですが、これも女性らしさが伝わってくる仕草ですね。

 これら四つはすべて「見た目」に関することで、本当にかわいい人や美人がこの四つをすべて実践すると、同性からは「やりすぎだよね」と嫌がられがち。でも横澤さんだとその頑張っている姿に共感できる。それが、彼女の好感度の理由でしょう。

 何より横澤さんが素晴らしいのは、諦めていないこと。私はこれまで何万人もの女性のスタイリングのお手伝いをしてきましたが、自分に自信がなく、「こんなおしゃれな洋服、私なんかに似合うはずがない」とはなから諦めている人がほとんど。それに対して横澤さんは、決して諦めずに自分をかわいく見せる努力をしている。その努力が出会いを引き寄せ、すてきなダンナさまをゲットできたのだと思います。

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