巨人阿部だけじゃない! 史上最強「打てる捕手」列伝 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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巨人阿部だけじゃない! 史上最強「打てる捕手」列伝

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捕手としてNPB史上4人目の2000本安打を達成した阿部(c)朝日新聞社

捕手としてNPB史上4人目の2000本安打を達成した阿部(c)朝日新聞社

 巨人の阿部慎之助が通算2000安打を達成した。NPB史上49人目となるこの記録だが、捕手ではこれまで3人しか達成していない大記録だ(実質的に捕手でなかった選手は除く)。昨季は規定打席に達した捕手が12球団で巨人の小林誠司のみと、近年は人材不足とも言うべきこのポジションで「打てる捕手」ともなると、さらに希少な存在になりつつある。

 今季の前半戦途中まで打率4割をキープした日本ハムの近藤健介や、15年に17本塁打を記録した西武の森友哉は捕手登録だが、試合では別のポジションか、指名打者として起用されることがほとんどだ。阿部も現在は内野手にコンバートされているが、現時点では「最後の強打の捕手」と言うべきかもしれない。ただ、かつては打撃でチームの主軸的活躍を見せる捕手は少なくなかった。プロ野球ファンの印象に残る「打てる捕手」を挙げてみる。

「強打の捕手」の元祖とも言える存在が、戦前から1950年代にかけて大阪タイガース(現阪神)などで活躍した土井垣武だ。通算1351安打を記録した土井垣は「ダイナマイト打線」と呼ばれた当時のタイガースで別当薫、藤村富美男とともにクリーンアップを形成した。

 長嶋茂雄、王貞治のON砲の活躍で巨人全盛期の時代に、パ・リーグ最強打者として名を馳せたのが野村克也(南海など)。捕手で三冠王に輝いたのは、後にも先にもこの人だけで、通算成績でも657本塁打、1988打点はいずれも王氏に次ぐ歴代2位。首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回の成績は、現在でも史上最強の捕手と評する声が多数を占めている。

 セ・リーグでV9巨人のライバルとして戦ったのが田淵幸一(阪神、西武)だ。江夏豊との「黄金バッテリー」で多くの名勝負を繰り広げた田淵は、独特の打球軌道を描くホームランアーティストとして、通算474本塁打を記録した。また同時期の中日には、木俣達彦と言うスラッガーがいた。「マサカリ打法」と言われた独特のスタイルで、名球会入りしていない捕手では最多となる通算1876安打をマークし、285本塁打と長打力も兼ね備えていた。


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