「2014年から『ポップティーン』の編集長を務める森氏は、就任1年で雑誌の実売を4万5000部もアップさせた実力の持ち主。同誌にはニコルンだけでなく、前田希美(まえのん)や、池田美優(みちょぱ)越智ゆらの(ゆらゆら)など若い女性から絶大な支持を受け、最近ではテレビでも活躍しているモデルたちが多数出演しています。森氏は、こうした多数のモデルを育てる秘訣として『特に大事なのはオリジナリティー。このジャンルじゃ絶対に負けないってプライドを持っているモデルは強い』と語っています。そこでまだ何者でもない彼女たちをうまく放任で泳がせ、個性が出てきたことろをうまく拾い上げてきた結果、多数の個性的なモデルを世に出したわけです」

 今日のニコルを作り上げたのは、他の個性的な仲間たちと切磋琢磨し、さらに森氏のようなうまく誘導できるオトナたちがてきた結果といえるだろう。そこで勝ち得た個性は、芸能界でも十分に発揮されている。

「はっきりとした自己主張は彼女の強み。彼女が紹介した商品などは、『嘘偽りなく、いいものはいい!』と言うので、若い女に相当売れるようです。そうなるとさらにバラエティーでも使いやすくなりますよね」(前出のディレクター)

 おバカタレントとして人気を博し、ときには不用意な発言から炎上してしまうニコル。今回の失敗からまた学んで、さらに独自の世界観を発信していってほしい。(ライター・黒崎さとし)