<Before> カジュアルスタイリングでシックですが、「恋活」「婚活」を意識するならば、明るさや色気を感じさせる要素が欲しいところ
<Before> カジュアルスタイリングでシックですが、「恋活」「婚活」を意識するならば、明るさや色気を感じさせる要素が欲しいところ
<After> しぎはらセオリーで華やかエレガンスな雰囲気にBeforeと同じデニムジャケットを合わせても、ぐっと女っぽい雰囲気に変わった。30~40代男性22人に<Before>と<After>を比べてもらったところ、18人が<After>のコーディネートを選んだ
<After> しぎはらセオリーで華やかエレガンスな雰囲気にBeforeと同じデニムジャケットを合わせても、ぐっと女っぽい雰囲気に変わった。30~40代男性22人に<Before>と<After>を比べてもらったところ、18人が<After>のコーディネートを選んだ

 この2種類のコーディネート写真を見て、どちらが男性に愛されるコーディネートだと思うだろうか? どちらも同じ女性である。

【コーディネートで大変身した<After>の写真はコチラ】

 もし<Before>の方が良いと思い、<After>のファッションに少し派手だ、など拒否感を感じたならば要注意! 特にもし、あなたが今いい出会いを求めているならなおさらだ。

『洋服のコーディネートで女性たちの人生を変えるプロ』と定評が高く、予約3カ月待ちの服飾戦略家しぎはらひろ子さん。服飾業界に約40年間身を置き、何万人ものスタイリストや販売員の育成をし、個人のコーディネートも引き受けてきた。写真の女性もしぎはらさんがコーディネートした。

「いい出会いがない」と嘆いているすべての女性に、服選びの大切な極意を知ってほしいという切なる思いで、『出会いを引き寄せる服の選び方 愛されリアルコーデ』(朝日新聞出版刊)という本を出版したしぎはらさん。同書の中で「いい男性と出会えない」「社会人サークルにいても彼氏ができない」という相談者の悩みに、時に厳しく、丁寧にこたえていくしぎはらさんの姿勢や言葉に、ハッとさせられることは多い。

 そんなしぎはらさんに、「出会いを引き寄せる服」の具体的なポイントについて、実際に伺ってみた。

――この本には6人の相談者が登場します。「合コンやデートに何を着ればいいかわかならい」と、しぎはらさんのところへ駆け込む相談者は、そんなに多かったのですか?

しぎはら:いいえ、違うんです! 皆さん、最初は仕事服のコーディネートということで依頼されてくるんですよ。それでコーディネート当日に、いざ話に耳を傾けていると途中から、 「実は彼がしばらくいないけど、本当は結婚もしたいんです」「今度合コンがあるのに、どんな服を着ればいいかわからなくて」という話になって。結局選んでほしいのは恋活、婚活のための服で、そちらが本音だった、というパターンが相談者の6、7割でした。

――6、7割もですか? それで具体的に“出会いを引き寄せるコーデ”というものはあるのでしょうか?

しぎはら:いわゆるモテ服というものですよね。でも私が考えるモテ服は、雑誌に載っているようなトレンドを意識したものとはちょっと違って「自分を好きになれる服」。つまり、心の中のしこりを溶かし、本来の自分を花開かせる、自分に自信が湧いてくるというものです。

 まず、いつも仕事目線で服を選んでいる女性のほとんどは、メインカラーに黒・紺・ベージュなどのベーシックな色を選びがち。その方が清楚で清潔感があって好感度も高いと思いがちですが、恋愛目線に切り替えるとやはりそれは違います。

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