世界一臭いあの缶詰と腐ったサバどちらを食べる? 子どもたちの選択は… (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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世界一臭いあの缶詰と腐ったサバどちらを食べる? 子どもたちの選択は…

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世界一くさい缶詰「シュール・ストレミング」(スウェーデン)/ニシンに塩と乳酸菌などを加え、缶詰内で発酵させたもの。開缶時はシュッと勢いよくガスが出てきて、そのくささはあっという間に部屋中に充満!本国では「地獄の缶詰」とも呼ばれるそうだが、パンと野菜などと合わせておいしく食べられている

世界一くさい缶詰「シュール・ストレミング」(スウェーデン)/ニシンに塩と乳酸菌などを加え、缶詰内で発酵させたもの。開缶時はシュッと勢いよくガスが出てきて、そのくささはあっという間に部屋中に充満!本国では「地獄の缶詰」とも呼ばれるそうだが、パンと野菜などと合わせておいしく食べられている

「ホンオ・フェ」(韓国)/韓国で伝統的に食べられてきた郷土料理。巨大なエイをかめの中に何匹も詰めて、重石をして空気を抜き、10日ほど熟成・発酵させたもの。エイがもともと持つアンモニア臭がさらに増し、噛むと涙が出るほどの強烈なくささに!

「ホンオ・フェ」(韓国)/韓国で伝統的に食べられてきた郷土料理。巨大なエイをかめの中に何匹も詰めて、重石をして空気を抜き、10日ほど熟成・発酵させたもの。エイがもともと持つアンモニア臭がさらに増し、噛むと涙が出るほどの強烈なくささに!

 目に見えない微生物(菌)がつくりだす食べ物を知っているかな? おいしくて体にもいい「発酵食」を科学的に学んでみよう。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、東京農業大学名誉教授・小泉武夫さんの解説を紹介する。

■発酵食の始まりは偶然の発見

 世界の発酵食のなかには、日本のくさやを筆頭に、韓国のホンオ・フェ、スウェーデンのシュール・ストレミング、中国の臭豆腐(しゅうどうふ)など、非常にくさいものもある。ある国の人にはとてもおいしい発酵食でも、別の地域の人からすると「あんなものは食べられない!」ということがあるから、おもしろい。

 以前、母校の小学校を訪ね、子どもたちに”くさい体験授業”を行った。私は、世界一くさい「シュール・ストレミング」と、猛烈にくさい腐ったサバを持参し、両方のにおいを嗅がせたところ、子どもたちは「くさい、くさい」と大騒ぎ!

 そこで「どちらかを必ず食べなければいけないとしたら、どっちを選ぶ?」と究極の問いかけをしたら、全員がシュール・ストレミングを選んだ。人間はきっと生まれながらに、自分にとって安全か危険かをにおいで嗅ぎ分ける力を持っている。これは人間に備わった本能なのかもしれないね。

 ところで、世界の発酵食はいつごろから食べられていたのだろう? パンの例を見てみよう。今から6千年ほど前のメソポタミア(現在のイラクあたり)では、小麦と水を混ぜて焼く、平べったいパンを食べていて、これが古代エジプトに伝わった。あるときパンをつくる人が生地を暖かい場所に放置していたら、空気中の酵母が入って膨らんだ。焼いてみると、無発酵のパンよりやわらかくて食べやすい。この発酵パンがその後、ヨーロッパに広まっていったと考えられている。


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