浦和が負ければ懸念が現実に “公平性”欠くJリーグ2ステージ制にメリットはあったのか (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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浦和が負ければ懸念が現実に “公平性”欠くJリーグ2ステージ制にメリットはあったのか

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セカンドステージを制した浦和(写真:Getty Images)

セカンドステージを制した浦和(写真:Getty Images)

 わずか2年でピリオドが打たれることになった。

 J1リーグの『2ステージ制+チャンピオンシップ(CS)』である。来季からは従来の1シーズン制(ホーム・アンド・アウェー方式による総当りのリーグ戦)へ移行することになった。Jリーグの村井満チェアマンはたった2年でリーグ戦の方式を撤回することに「すごく葛藤があった」と明かしている。

 もっとも、現場やファン・サポーターなど周囲の反応は概ね好意的だ。当初から2ステージ制への異論、反発が根強くあった。競技面におけるフェアネス(公平性)が損なわれるシステムだからである。

 今季のCS決勝は、鹿島アントラーズと浦和レッズとの間で争われることになった。鹿島はファーストステージ、浦和はセカンドステージを制しているが、年間順位では浦和が1位、鹿島が3位。勝ち点差を比べると実に15ポイント(5勝分)の開きがある。それでもCS決勝で勝てば、鹿島が「年間王者」となるわけだ。

 Jリーグ側は何とか不公平を是正しようと、CSにおいて年間順位の上位クラブが有利になる規定を盛り込んだものの、勝ち抜きの条件などが複雑化する副作用も生じている。ライト層は無論、コア層にとっても、極めて「分かりにくい」イベントになった。

 もっとも、こうした不具合を承知の上で2ステージ制の導入に踏み切ったのも事実。その背景には「関心度の低さ」「スポンサー収入・放映権料の頭打ち」「観客動員数の減少」などがあり、2014年には最大で13億円の減収となる恐れもあった。そこでJリーグは資金調達の必要に迫られ、約10億円の増収が見込める2ステージ制(+CS)に飛びついた格好だ。まさに「貧すれば鈍する」である。

 ともかく、CSを含む優勝争いのヤマ場を3つに増やし、メディアへの露出度を高め、新しいファン層を開拓し、スポンサーメリットを創出する方向へ舵を切った。実際、新聞や地上波テレビといったオールドメディアの露出は増え、昨季のCS決勝第2戦のテレビ中継の視聴率は2ケタを記録している。


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