さらに最速155キロ右腕の生田目翼(流通経大)、パワフルな投球が魅力の加藤拓也(慶大)、3年連続で大学代表に入った左腕・濱口遥大(神奈川大)、ストレートとフォークで三振を奪える小野泰己(富士大)、アマ球界最速の157キロを誇る中塚駿太(白鴎大)などの有力な投手もいる。社会人組では、久慈賞&若獅子賞をダブル受賞した酒居知史(大阪ガス)、最速150キロの実戦派右腕である谷岡竜平(東芝)なども各球団が熱視線を送っている。

 野手陣では、大学、社会人ともに遊撃手が豊富だ。攻守にスピード感あふれる吉川尚輝(中京学院大)は、広い守備範囲からの華麗なグラブさばきに加え、打撃センスも抜群。プロでも1年目からリードオフマンとして活躍できる力を持っている。京田陽太(日大)もそれに匹敵する力を持っており、日米大学野球選手権では「セカンド・吉川」、「ショート・京田」で二遊間を組んだ。社会人組では、源田壮亮(トヨタ自動車)の守備力は即一軍レベル。PL学園高出身の中山悠輝(東京ガス)も強肩強打の大型遊撃手としてドラフトの有力候補になる。

 スラッガーとして注目なのは、大学代表の4番・大山悠輔(白鴎大)だ。右打ちの大砲として高いポテンシャルを持っているだけでなく、安定した三塁守備に元投手らしい強肩も魅力だ。森山恵佑(専大)は左のスラッガーとして天性の長打力を持ち、松井秀喜氏と同じ星稜高出身ということもあって“ゴジラ2世”とも呼ばれる。長距離砲を求める球団は、上位で指名しておくべきだろう。

 高校生と違い、「即戦力」としての期待が大きい大学生&社会人。未来というには近すぎる1年後、2年後の球界のスターが、この中に必ずいる。