山口蛍(撮影・六川則夫)
山口蛍(撮影・六川則夫)

 サッカー日本代表は9月8日、W杯アジア2次予選第3戦でアフガニスタンと中立国のイラン・テヘランで対戦し、6-0で圧勝した。前半10分に香川真司のゴールで先制すると、35分には森重真人の追加点で2-0とリード。後半も攻撃の手を緩めない日本は、香川や岡崎慎司、本田圭佑ら主力選手が次々とゴールを奪った。

 くしくも、同じE組のライバル、シリアが初戦でアフガニスタンから奪ったゴールも6点だった。試合前、TVのアナウンサーは、ライバルのシリアと得失点差の争いとなることも想定し、大量点での勝利を期待していた。仕事柄その気持ちもわからないではない。

 だが、多くのサッカーファン、そして選手は「シリアに連勝するか1勝1分けでオーケー」くらいに思っているだろう。本来なら、それくらい余裕を持って臨まなければいけないアジア2次予選だった。ホームのシンガポール戦とカンボジア戦では相手GKのファインプレーもあり微妙に狂った歯車が、アフガニスタン戦でようやく元に戻ったようだ。

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