「相棒」「警視庁捜査一課9係」など数々の人気刑事ドラマを生み出したテレビ朝日の水曜午後9時枠。7月15日からは、少年隊の東山紀之(48)が主演するドラマ「刑事7人」がスタートする。

 タイトル通り、7人の個性的メンバーが難事件を解決していく物語で、東山は警視庁捜査一課12係に異動した、「時間」に執着する風変わりな刑事を演じる。共演者も東山が「これだけのキャストに囲まれた僕はとても幸せであり、とても不幸せです」と評したように、豪華な顔ぶれだ。

 リーダー的存在の熱血刑事を高嶋政宏(49)、情報分析のエキスパートには片岡愛之助(43)、帰国子女のクールな女性刑事に倉科カナ(27)のほか、吉田鋼太郎(56)、鈴木浩介(40)、さらに12係と連携する法医学教授役に北大路欣也(72)が加わる。

「東山さんは“濃い人間ドラマ”をさらに充実させ伝統枠に恥じないものを作りたいと、クランクインのときに抱負を述べていましたが、『相棒』のプレッシャーは相当なものでしょう。秋からは『相棒』新シーズンが放送予定ですから、当然比較されるでしょうし。今回の視聴率次第でシリーズ化されるかどうかも決まるでしょう」(テレビ誌記者)

 同じくテレビ朝日“木曜ミステリー枠”では、橋爪功(73)と名取裕子(57)が、新ドラマ「最強のふたり~京都府警 特別捜査班~」(16日スタート、木曜午後8時)でW主演する。大ヒットシリーズ「京都迷宮案内」「京都地検の女」で、それぞれ“木曜夜8時の顔”という看板シリーズを背負ってきた“最強のふたり”がタッグを組む。

 橋爪が演じるのは、退職した嘱託刑事、一方の名取は現役バリバリの新人女班長で、それぞれが真逆の捜査手法で事件を解決していく。

「ベテランの2人で、せりふ回しはもちろん、撮影以外でも丁々発止で現場の雰囲気は最高です。実績と経験に裏付けされた安定感のようなものが漂っています」(番組スタッフ)

いずれも伝統枠の刑事ドラマでベテラン俳優を配して臨む2作品。「相棒」超えはなるか? 

(ライター・浜中こまき)