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内田篤人に頼るしかない…アギーレJの深刻な“人材難”

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悩みが深い!?アギーレ監督(11月5日の記者会見)

悩みが深い!?アギーレ監督(11月5日の記者会見)

”代表引退表明”を撤回して、アギーレジャパンに加わる内田篤人(右から2人目)
(c)朝日新聞社 

”代表引退表明”を撤回して、アギーレジャパンに加わる内田篤人(右から2人目) (c)朝日新聞社 

 11月14日、18日にホンジュラス、オーストラリアと対戦する日本代表のメンバーは今日5日に発表された。まずはそのメンバーを紹介しよう。

■GK
川島永嗣(スタンダール・リエージュ)、東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)

■DF
森重真人(FC東京)、太田宏介(FC東京)、内田篤人(シャルケ)、吉田麻也(サウサンプトン)、塩谷司(広島)、酒井高徳(シュツットガルト)、昌子源(鹿島)、松原健(新潟)

■MF
遠藤保仁(G大阪)、今野泰幸(G大阪)、長谷部誠(フランクフルト)、香川真司(ドルトムント)、田口泰士(名古屋)、柴崎岳(鹿島)

■FW
豊田陽平(鳥栖)、岡崎慎司(マインツ)、本田圭佑(ACミラン)、小林悠(川崎F)、乾貴士(フランクフルト)、武藤嘉紀(FC東京)


 さすがに9月のメンバー発表で、鳥栖・DF坂井や広島・FW皆川が初招集されたような”サプライズ”はなかった。塩谷、田口、柴崎、小林らは、10月のキャンプに呼ばれて、実際試合にも出ている。

 今回のメンバー発表で一番の関心事は、6月のブラジルW杯後に代表からの引退を示唆していた内田が復帰するかどうかだった。すでにクラブは先月のうちに招集レターが日本協会から届いていることを発表していたため、内田の復帰はさしたる驚きではなかった。

 先月、渡独した際に内田と会った霜田正浩技術委員長は、「アギーレ監督には内田が必要だというメッセージを伝えました。試合にも出ているのでコンディションを確認し、今回招集しました」と招集理由を語った。

 そして、アギーレ監督も「(内田は)肉体的に強く、(プレーが)安定している。ここ1~2カ月はコンスタントにフル出場しているので、シャルケでやっていることと代表でやってきたことに期待している」と述べつつ、「このポジションでは何人かの選手を試してきた。今回招集した松原にとっても良いアドバイスをもらえる存在になればいい」と付け加えた。

 このポジションは、ウルグアイ戦で酒井宏が務めて致命的なミスを犯し、以後の3試合は酒井高がスタメンでフル出場した。ただし、指揮官の目には力量不足と映ったのだろう。内田の復帰は当然の結果であり、今回も酒井高が呼ばれたのは、不調で招集を見送られた長友のバックアップとして太田とポジションを争うことが予想される。

 この内田以上に“サプライズ”だったのが、内田と同様5カ月ぶりの代表復帰となる34歳の遠藤と31歳の今野のベテラン・コンビだ。これまで代表歴が少ないか、まるで代表歴のない若手選手を登用してきただけに正直意外だった。

 指揮官は「サッカーで重要なのは質であり年齢ではない」と起用の理由を語ったものの、それは建前だろう。続けて語った「柴崎や田口ら若いキャリアの選手の力になってくれる。良いプレーとアドバイスに期待している」というのが本音だろう。

 10月のブラジル戦で柴崎は致命的な2点目につながるミスをした。田口は1ボランチで仕事らしい仕事ができなかった。アギーレ監督は、2人の将来に期待しているものの、現状ではまだまだと判断。そこで手本となる遠藤と今野と一緒にプレーすることで成長を促す狙いと見た。

 もちろん、遠藤も今野も“教育係”に甘んじる気は微塵もないはず。さらに今回はフランクフルトで好調を持続している長谷部も復帰した。来年1月のアジアカップに向けて、中盤のポジション争いがにわかに激化してきたと言える。

 その一方で、相変わらず人材不足なのがCBのポジションだ。アギーレ監督は今野をボランチで使うことを明言。このため森重をDF登録で使わざるをえなくなった。吉田も9月以来の招集だが、現在サウサンプトンではポジションを失っているため試合勘に不安が残る。2人のバックアップとして昌子が初めてキャンプに参加するので、どこまでアピールできるのか期待したいところだ。

(サッカージャーナリスト・六川亨)


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