世界約100カ国で1000以上のホテルやリゾートを運営するスターウッド・ホテル&リゾート・ワールドワイドとアメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、日本でのカード発行事業で提携し、9月18日から「スターウッド・プリファード・ゲスト(SPG)/アメリカン・エキスプレス・カード」の会員募集を開始する。

 スターウッドのファイナンシャル・パートナーシップ部門のローラL.ドナヒュー・ディレクターは、米国、カナダ、英国に次いで4番目となる提携カードを日本で発行することについて、「両社にとっての成熟市場であると同時に、周辺地域にも大きな影響力を持っており、先行する3カ国に続いて成功するものと確信している」と説明。スターウッドとして、日本でクレジットカードを発行するのは、今回が初めてとなる。

 シェラトンやウェスティン、セントレジスなど9つのホテルブランドを展開するスターウッドと提携を進めてきたアメリカン・エキスプレスの個人事業部門マーケティングの須藤靖洋副社長は、新たに発行される提携カードについて、(1)SPGのゴールド会員資格、(2)入会・継続時のボーナス、(3)無期限の無料宿泊・マイレージへの移行、(4)国内15ホテルの直営レストラン・バーでの15%オフ、(5)安心・安全を提供するプレミアム・サービス、などの特典が付与されることを指摘、「両社の強みを生かした、まさに“ドリームカード”だ」と強調した。

 また、アメリカン・エキスプレスのロバート・サイデル日本社長が、「スターウッドとの提携関係を日本で実現できたことは大きなマイルストーン」とその意義に言及する一方、スターウッドのロタ・ペール日本・韓国・グアム地区兼インドシナ地区統括副社長も、「これまで個別または一方のプログラムしか利用していなかった国内のハイエンド旅行者層を、両社で取り込む流れを生み出せる」と意欲を示している。

 東京・恵比寿のウェスティンホテルで9月9日に開かれた提携カードの記者発表会では、タレントの小島慶子さんと経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上さんによるトークショーも行われ、それぞれの海外旅行経験やビジネス実践法などを紹介すると同時に、ホテルでの体験を重視する旅行者にとって今回の提携カードが魅力的な設計となっていることへの期待などを語り合った。