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各社がしのぎをけずる小型車市場 日産ノートが“ベストバランス”と高評価の理由

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日産ノート

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 ホンダのNシリーズ(軽自動車)、トヨタのアクア(コンパクトハイブリッド)など、各社が次々と自信作を送り出し注目を浴びている小型車市場。いまや小型車選びの最低条件となっているエコカー減税を達成する燃費のみならず、室内空間の広さや走行性能、価格など、各社がさまざまなアピール合戦を繰り広げている。そんななか、「ベストバランス」という評価で人気なのが、ガソリン車のコンパクトカー、日産ノートだ。現在、発売以来4ヶ月連続でガソリン登録車販売台数1位を記録し続け、2013年次の「RJC カー オブ ザ イヤー」も受賞するなど絶好調。その人気の理由を、日産自動車マーケティング本部のマーケティング・ダイレクターを務める小林恭彦氏に聞いた。

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――軽自動車やハイブリッドカーも人気ですが、ノートはガソリン車のコンパクトカーですよね?

小林:今、軽自動車の需要が伸びていて、コンパクトのなかでもハイブリッドの需要が増えています。最近の軽自動車は室内空間も広くなっていますが、やはり街乗り中心で、高速道路や長距離の移動になると、走りや乗り心地にどうしてもストレスが残ります。日産ノートは家族で旅行に行くときや、高速に乗るときでも、気持ちのよいパワフルな走りが保障され、かつ後部座席が広々ゆったり、ファーストカーとしてもストレスがない車を目指しました。コンパクトクラスでハイブリッドを積むと、当然販売価格が跳ね上がります。私たちは燃費はもちろんですが、価格と車内の質感と広さと走りと低燃費というトータルのパッケージングを重視しているので、そこが差別化のポイントになるのかなと思っています。

――販価については、どのようにお考えでしょうか。

小林:顧客調査によれば、コンパクトカーの購入意向者は、販価が150万円を超えると一気にリジェクトされる方が多いんですね。やはりコンパクトカーを選ぶお客様は経済性を大事にされています。その結果、今までは使い勝手や経済性を重視するあまり、室内空間の広さとか、エンジンのパワーとか、車内の質感とか、どこかで「コンパクトだから妥協しなきゃ」というストレスがあったと思うんです。どこまでお客様の求める条件をバランスよくクリアできる質感の高さを実現できるか。大切なのは「ベストバランス」ということだと思っています。

――そのストレスについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

小林:最近はセダンからコンパクトにダウンサイズされる方も多いのですが、コンパクトカーに比べてエンジンも大きく、仕様装備もワンランク上の車に慣れたお客様がコンパクトカーを求められたときに、妥協して乗り換えたと思わない満足感をいかに与えられるかが大事だと思うんです。今回のノートでいうと、まずハイブリッドと同様に免税が取れる燃費を実現しました。それと燃費をよくするだけではなくて、せっかく買い換えていただいたお客様に「やっぱり走らない」と言われないように、スーパーチャージャー搭載の新開発エンジンで、走りでもご満足いただけるようにしました。それから、ノートの後部座席に座ったお客様から、「コンパクトカーなのに、こんなに広いんですね」とか、「後部座席で足を組んでもゆったり座れるね」とよく評価をいただけるのですが、圧倒的な室内空間の広さが今までセダンに乗られていたお客様からも支持されている理由なのかなと。

――新開発のエコ スーパーチャージャーについても伺いたいのですが、「エコ」と「スーパーチャージャー」は相反する要素ですよね?

小林:そうですね。エコという部分は、エコカー減税の免税要件も満たしている燃費性能、ガソリン登録車クラスNo.1の25.2km/l(S-DIGS・JC08モード)が何よりも証明していると思います。走りの部分では、例えば旧型ノートは1.5リッターのエンジンで、新型は1.2リッターにダウンサイジングしているのですが、数値的にも旧型ノートのエンジンにひけをとらない性能を持っています。また、新型は旧型に比べて軽量化しているので、その分さらに走ることになりますよね。このエコ スーパーチャージャーには、日産の代表的なスポーツカーであるGT-Rや高級車でも使っているような技術を投入して、今まで実現できなかった走りと燃費を両立することができました。

――先ほど後部座席に座っても足がゆったり組めるという話がありましたが、その室内空間の広さはどのように実現したのでしょうか?

小林:エンジンルームの配置を効率よくしてコンパクトな設計にしたことで、室内空間を広くすることができました。ニールーム(後席の膝が収まるスペース)に関しては、当社で言うと2.5リッタークラスの上級セダンと同じレベルです。それと足の位置ですね。本当に自然に座れる角度や位置を研究して設計されているので、特に長時間乗ったときにその快適さを実感していただけると思います。

――実際、上のサイズの車から乗り換えているユーザーからの評価はいかがですか?

小林:ノートには、レザー系のシートを入れたり、アラウンドビューモニターなどの先進装備を標準搭載した、よりプレミアム感を高めたメダリストという最上級のグレードがあるのですが、こちらは直近でノート全体の2割強売れています。旧型ノートでは最上級グレードの販売構成比は5%前後だったので、これは今までにない数字です。メダリストは170万円近い価格で、ハイブリッド車に近い価格帯になるのですが、同じ価格帯でもハイブリッドシステムだけにコストをかけるのではなく、上質感も担保したことでよりクオリティを求めるお客様のニーズも満たすことができたのではないかと思います。

――その逆の、若い層からの人気はいかがですか?

小林:もともとノートがフォーカスしているターゲットは、結婚したばかりの夫婦や、まだ子どもが小さい家庭など、いわゆるビギニングファミリーと呼ばれる層の人たち。細かい話をすると、例えばノートのリアのドアは90度近く開くのですが、それによって乗り降りがしやすいだけでなく、子どもをチャイルドシートに乗せるときや大きな荷物を乗せるときも、スッと入れられるようにできています。新型ノートは女性が商品企画のチーフを担当したので、女性視点の機能も多く盛り込まれています。
――お話を総合すると、家族旅行のようなシーンでもストレスなく乗れそうですね。

小林:そこは軽自動車や他のコンパクトカーと比べて、自信を持っておすすめできる部分です。後部座席に長時間乗っても快適で、燃費もいいから経済的。それでいて走りもパワフルですから総合的に考えてちょっと遠出してみようかという気持ちにさせてくれる。日産では「今までなかったワクワクを」をキャッチフレーズに掲げていますが、そんなノートの特徴がお客様にワクワク感を与えることにつながればいいなと思っています。

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 メインターゲットのビギニングファミリーはもちろん、「ベストバランス」な車づくりが幅広いユーザーから支持を受け、ガソリン登録車販売台数4ヶ月連続1位という実績を築き上げた新型ノート。各販売店からは、他社のコンパクトカーだけでなく、軽自動車やセダンの購入意向者に乗り換え比較をしてもらっても選んでもらえるという声も届いているという。最後に小林氏は、「コンパクトカーだから何かを諦めるという消去法ではなく、積極的に選んでもらえるコンパクトカー」と自信を見せた。


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