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私の実家で飼われているお猫様・茶太郎(写真)。
もともとは野良でしたが、当時一人暮らしをしていた姉が家に招き入れるようになり、そのまま飼い猫となりました。その後、実家にやって来たのです。
性格はいたって温厚。丸っこい顔とタプタプおなかが特徴の茶トラ猫です。
正確な年齢はわかりませんがおそらく10歳以上で、もうおじいちゃんなお年ごろだと思います。
茶太郎は家族のことをそれぞれ使い分けており、相手を選んで「にゃ~」と甘えれば、みんな動いてくれることも承知の上。
小さいころに飼っていたニワトリを近所の野良猫に食べられたことがある父は、猫を目のかたきにしていたにもかかわらず、茶太郎が来てからはもうベタベタ。「にゃ~(外に出して)」と鳴かれれば、「しょうがないなホレ」といっしょに庭へ出ていきます。
たとえ5分前に出たばかりだとしても。そしてそれが一日何回であろうとも。
そんな1人と1匹を、母は「もう似た者同士というより分身だよね」と呆れ顔です。ふたりが同じくらいのおじいちゃんだというのもありますが、茶太郎の行動がとにかく人間臭い。
壁に寄り掛かって座る姿は猫背の父とそっくりだし、台所でカサッと紙の音がしただけで「何だ何だ」と見に行くのもそっくり。
寝ている横で馬鹿にしたようなことを言うと起きるところや、ドアを開けっ放しで出入りするのもそっくりです。茶太郎が人間化したのか、はたまた父が猫化しているのか……。
リード付きで散歩している姿も、主従関係がいまいちはっきりしません。
家族全員が振り回されながらも、ちょっと間の抜けた茶太郎が可愛くて、長生きしてほしいといつも願うのでした。
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