わたしが通っている法政大学大学院の「メディア」の講義で教授がおっしやった。

「今の若者は新聞を読まない。世の中の情報をわかっていない。と、世間は言うけれど、僕は、今の若者のほうがはるかに情報を得ていると思うことがあるよ」

 たしかに、YouTubeやFacebook、ブログ、LINEとあらゆるところから情報が取れると送られてくる。

 実際にLINEニュースの登録者だけでも1200万人を突破している。

 わたしの周囲でも登録している人も多い。

 テレビのニュースを見なくても、いろんなニュースを簡単に電車の中や隙間時間に見ることができる。

「しかも、常にニュース速報を見ているようなものだよ」

 そう教授がおっしやった。

 Yahooニュースなど、常にニュース速報を見ているようなものかもしれない。

 それだけじゃない。仲間は、

「ここは晴れている」

「ここの食べ物が美味しい」

 など、いっぱい情報をSNSで提供してくれている。

 私は、「すごい時代になったわ」と時代を認めて、楽しむことにしている。

 先日、大学生のバイトに「郵便を出しておいて」と、頼んだ。

 彼女は、なんと切手を貼らずに出した。

 つまり、切手を貼った経験がなかった。

 メール世代で年賀状しか出したことがなければしかたない。

 その話をネタにみんなで飲んだ。

 ほんま「イラッ」とするか、「へー!そうなんだ!」と楽しむかでまったく違う。

 時代は急速に変化している。

 いつのまにか、当たり前のことが当たり前でなくなっているし、当たり前でなかったことが当たり前になっている。