第22回 志をもつ (2/3) |AERA dot. (アエラドット)

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第22回 志をもつ

文・大谷由里子

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マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 島民が、

「ゲートボール場もいらない」

「島の未来のために、予算を使って欲しい」

 そう言った。

 島は、高校の存続の危機の中にあった。

 高校がなくなればどうなるか。

 高校生が島からいなくなるだけじゃない。子どもたちと一緒に両親も島を出て行く可能性もある。

 島に残されるのは、年寄りだけ。定期航路も減る。

 すると島は、どんどん衰退する。

 島の存続をかけて、魅力ある高校づくりをした。

 そして、今、「島留学」で島を盛り上げている。

 ここだけ言うと簡単かもしれない。

 でも、担当者の話を聴けば聴くほど、簡単じゃなかった歴史もある。

 島と県との確執。理想論と現実との格差。

 それでも、実現したのはなぜか。

 やっぱり、そこにあったのは、「志」だった。

「島を守りたい」

「島に誇りを持ちたい」

「島の高校生に夢と希望と未来を与えたい」

 そんな思いと「志」が、今の海士町になった。

 そして今は、離島の地域活性の見本になった。大臣をはじめ、この島の視察が後を絶たない。

 なのに、担当者メンバーは言う。


(更新 2015/7/14 )


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プロフィール

大谷由里子(おおたに・ゆりこ)

 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。

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