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声援を力に『フォーゼ』クライマックスへ

文・中島かずき

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 5月3日、4日と、『仮面ライダーフォーゼ』のイベントがありました。
 高校を舞台にしているので「春の学園祭」と銘打ち、ヒーローショーとライブ、キャストのトークショーをあわせた構成でした。
 以前観たイベントは、戦隊35周年とライダー40周年をあわせた合同のものだったので、「フォーゼ」単独のイベントは初めてです。
 でも番組が始まってもう8ヶ月。役への理解も深まり、映画の完成披露やこういうイベントもこなしてきて経験を積んだのでしょう。舞台の上にいる自分たちに随分慣れてきたように見えました。
 オーディションで「ライダーとか見てませんでした」と柔らかい笑顔を浮かべていた福士蒼汰君や、去年の冬映画の完成披露試写の挨拶で上がりまくっていた清水富美加さんを思い出すと、若者の成長は早いなあとしみじみしてしまいます。

 イベントが終わり、楽屋に挨拶に行って、久しぶりにキャストの子たちに会いました。
 撮影はクライマックスにさしかかっています。みんな、終盤に向けての展開がどうなるのか気になっているようです。
 撮影の合間に,キャスト同士で今後の展開の予想などもしているようでした。一年を通して演じた役ですから愛着もあるはずです、そのキャラがどうなるのか、気にならない方が嘘でしょう。
 特にJK役の土屋シオン君は熱心で、色々と聞き込んでいるようで今回も「なんでそんなこと知ってるの?」というようなことを尋ねてくる。「○○って××ですか」とか「△△は◆◆って聞いたんですけど」などと、なかなか核心をついた質問を浴びせてきます。JKという役は学園の情報通なのですが、その役柄そのままで面白かったです。

 ゴールデンウイークのせいでしょうか。夜のイベントだったにも関わらず、小さい子達が随分来ていました。
 変身ベルトであるフォーゼドライバーやメテオドライバーをつけている子、武器の玩具を持っている子も結構いて,その子達がヒーローショーを見ながら「がんばれー」と声援したり、キャストが出てくるとその名前を呼ぶのを目の当たりにすると、「ああ、この子達を相手に番組を作ってるんだよな」と、改めて実感できますね。

 さっきまで、昼食がてらマクドナルドで仕事していました。今、ハッピーセットが『フォーゼ』なのでそれ目当てでもあったのですが。
 ふと見ると目の前の席でも親子連れがハッピーセットを買ったのでしょう。おかあさんが一生懸命、フォーゼのフィギュアにシールを貼っている。もう何回か来ているのか、子供は別タイプのフォーゼのフィギュアで遊んでいる。
 まさか、その後ろでさえない風体でノートパソコンにらんでいる中年男が、『フォーゼ』のシナリオ書いているとは、想像できないでしょうね。
 あの子に「ここから『フォーゼ』がどうなるか教えてあげようか」と語りかけたい衝動がムラムラとわきましたが、もちろん我慢しました。


(更新 2012/5/10 )


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中島 かずき(なかしま・かずき)

 劇作家、脚本家。福岡県出身。1985年より劇団☆新感線の座付き作家に。「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇"いのうえ歌舞伎"を多く生み出す。「アテルイ」で第47回岸田國士戯曲賞受賞。コミック原作や、アニメ「天元突破グレンラガン」(07、09)脚本・シリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11)メイン脚本など幅広く活躍。脚本を手がけた「真田十勇士」(演出:宮田慶子、主演:上川隆也)が8月から上演される

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