長野県・カヤの平高原。ここは放射霧がよく出る場所として知られている。光に満ちあふれた紅葉の森の空間に光芒がすっと差し込んだ。特別な空間を憧れの目で見ているような感覚で写している。光芒があまりにも強いと、この空間の雰囲気がなくなってしまう。運よく品のよい光が一本差し込んでくれたと思う。この空間を少し離れたところから望遠レンズで写すことで、画面内のさまざまな素材に対して圧縮効果が生まれ、絵画のような雰囲気となった■富士フイルムX-T1・フジノンXF55~200ミリF3.5~4.8 R LM OIS・ISO800・絞りf9.3
長野県岡谷市・塩嶺御野立公園。塩尻市に隣接する標高約1千メートルの場所にある公園。松本盆地のほうから上がってきた雲海が塩尻峠に流れ込んできた。光芒の光のシャワーを浴びながら、標準ズームレンズでリアルな瞬間を写しとった。黄色い紅葉は小さなものだが、光芒が当たったことで、十分に味わいが出てくれた■キヤノンEOS 5D MarkII・EF24~105ミリF4L IS USM・ISO400・シボリf16・10