プライベートでも普通の女性として最低限のことをできるようにしたいと感じますね。なので、普通の生活をちゃんとやることは心がけています。一番近いバス停の時刻表は頭に入ってるし、結局、移動はバスが一番いいってことに私は行き着きました! ほぼ確実に座れて、タクシーみたいに誰かに指示する必要もなくて一番楽なんです。これ、庶民派アピールじゃないですよ!(笑)バス移動はマイブームなんです。
ほかにも、私の周りのすてきだなと思う友だちが毎朝トイレを磨いていると聞いて、それをまねしたり、いい年になったのでちゃんと家に神棚作って盛り塩したり。
そういうことだけが大人の証だって意味ではなく、この仕事をしてると、いつでも周りの人が手伝ってくれるし、自然とちやほやされちゃうから、それが当たり前にならないようにしたいんです。自力で、できるだけ普通に生活したい。私よりもっと普通の感覚を持っている芸能人の方を見たら、まだまだだなと思いますね。
――「くノ一忍法帖 蛍火」は初めての時代劇の主演ですね。
芸能界に入る前から「ハーフだから時代劇は無理だね」と言われていたし、私自身もやることはないだろうと思っていたので、お話しをいただいたときにはビックリしました。撮影に入る前、時代劇はただただ大変なものだというイメージがあったのですが、やってみたら新鮮で、毎日タイムスリップしてるみたいで「楽しいー!」という感じ。やりがいがありました。
私が演じるお螢(けい)は普段は町娘なので、着物のシーンが多かったのですが、衣装さんが手早くいい結び方をしてくださって、全然苦じゃなく逆に心地いいぐらいでした。
――必殺技は何ですか。
お蛍は「蛍火」という忍法を使います。目で人の心を操り、色香を使って相手を惑わせたりすることはありますが、想像されているようなお色気ではないですよ。忍者仲間の子たちもいろんな忍法を使うので、忍法といえば何でもありなファンタジーで、面白いと思います。本格的な時代劇として、老若男女の方に楽しんでいただける作品だと思います。