元乃木坂46メンバー・市來玲奈(22)が、今年4月から女子アナとして日本テレビ入社することが正式に報告され、話題となっている。一方で、2月1日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、今春のテレビ番組改編で元フジテレビの“カトパン”ことフリーアナウンサーの加藤綾子(32)の担当番組が激減すると報じ、世間が驚いた。
「カトパンは人気女子アナといっても、彼女が“顔”になることで番組の視聴率が上がったりするわけじゃないことが判明してしまった。フリーになって、最初に古巣であるフジテレビ以外での仕事を広げるべきでした。フリーになった当初(2016年)は『あの人気アナがうちの局でも……』と、こぞってキャスティング案に上っていたんですけど、今は『あえて使う必要がない』という感じになってしまった」(民放バラエティー制作スタッフ)
また、ある在京キー局の営業担当社員は、各局の状況について話す。
「番組予算が近年、どんどん削減傾向にある中で、自局にたくさん局アナがいるのにあえて外部から持ってくる必要がなくなったんです。視聴率を持ってる特別なアナ以外で、フリーのアナウンサーを使うメリットがない。カトパンはフジテレビでの仕事が多いのですが、同局にとって今や視聴率獲得は最重要課題。彼女の高いギャランティに見合う結果が出なければ、今後も厳しい局面が待っているでしょう」
だが、彼女に限らずフリーのアナウンサーは厳しい状況にあるようだ。
「一時、局アナの給料が軒並み下がったせいもあり、『フリーになったほうが稼げる』という風潮もありました。90年代の女子アナブームの頃は、フリーアナウンサーのギャラもかなり高かった。しかし今では、女子アナだけで視聴率が上がらないんです。朝の情報番組なども新しい名物コメンテーターを掘り起こしたり、お笑い芸人を起用したり、番組内容が徐々に様変わりしています。ネットで簡単に情報が伝わる今、どう視聴者を惹きつけるかにどこも腐心しています。これまでのように、朝起きて、かわいい女子アナを見て『さあ、会社に行くぞ』という感覚ではやっていけない」(前出の営業担当社員)
一方で各局は、スター局アナを育てるのに苦心している。日本テレビでは2月に入って「ナカイの窓」や「おしゃれイズム」などでアナウンサー特集を放送している。