「モーニング娘。’17」に加入して約1年の横山玲奈さん。中学時代は吹奏楽部に所属し、全日本吹奏楽コンクールにも出場。第65回全日本吹奏楽コンクールの様子をまとめた『吹奏楽の星 2017年度版 第65回全日本吹奏楽コンクール』(朝日新聞出版)で、当時の思い出や学んだこと、アルトサックスの魅力をはじめ、人前で演奏することの楽しさなどを聞いた。
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――吹奏楽をはじめたきっかけは何ですか?
横山:小学6年生の時、近くの中学校の吹奏楽部が演奏に来てくれたのですが、私の目の前でテナーサックスを吹いている先輩があまりにカッコよくて。「私もあんな風になりたい!」と思って、中学生になって吹奏楽部に入部し、テナーサックスの希望を出したのですが、楽器の発表の時になぜか「あなたはアルトサックスです」と言われました。私にはテナーサックスが大きすぎて一番下のキーに手が届かなかったので、先生が考慮してくれたのだと思います。でも、最初は悔しかったですね。
――いつごろからアルトサックスを好きになりましたか?
横山:アルトサックスってメロディーを吹くことがすごく多いパートなんです。逆にテナーはなかなか主旋律をもらえない。私は目立つのが好きだったので「アルトサックスっていいなあ」って思い直して(笑)。だんだん好きになっていきました。
――いつごろ自分の楽器を持たれましたか?
横山:中学2年生の時です。試奏できる楽器屋さんに行って、吹いてみたらヤナギサワが良かったので直感で決めました。
――感覚は大事ですよね。ちなみに楽器に名前はつけていましたか?
横山:つけていました!(笑)。名前は「くぅ~ちゃん」。女の子です。
――吹奏楽部での活動はどうでしたか?
横山:想像以上に大変でした。土日や夏休みなどは一日練習で、午前中は個人練習、お昼ご飯を30分でかき込んでから、午後から合奏5時間。1年生の時は本当に苦しくてやめちゃおうかなと思うこともありました。でも、2年生の時に新しく入ってきた顧問の先生が、「まずは仲間を大切にしなさい」という方だったんです。「結局、音楽を作るのは吹奏楽部全体のメンバーなんだから、個人練習やパート練習も大事だけど、仲間の音を聴いて練習しなさい」って。それを意識し始めてから吹奏楽への思いが変わりました。仲間と協力しあって一つになる「この感覚が好き」だと感じたんです。