また、同番組の総合司会を務めるお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良が、今月27日に行った会見中に自ら送った安室へのラブコールもしかり。
番組を盛り上げるべき総合司会者の立場として、出場の可能性が低いのであれば話題にすること自体、リスクが高過ぎる。
それなりの期待感があってのラブコールだったのだろう。
諸々の事象を加味すれば、11月下旬の時点で安室の「紅白」出場は“内定”していたのではないだろうか。
とはいえ、安室の「紅白」出場のハードルが低かったかといえば決してそうではなく、実際に難航していたことは事実だ。
安室サイドからすれば、コンサートなどのライブパフォーマンスを重視する安室本人がそもそも音楽番組への出演に前向きではないうえ、これまで出演を断ってきた他の音楽番組への気遣いもあっただろう。
このような状況を加味しても、安室の「紅白」出場は文字通りのサプライズであり、そこにはけっしてきれい事ではない彼女のファンに対する強い愛情や感謝の念、NHKサイドの粘り強い交渉があったことは間違いない。
NHKホールに姿を現すのか、別会場からの中継出演になるのかはまだ分からないが、安室が大みそかのステージで何を語り、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、仕事抜きにアムラー世代の一ファンとしても今から興味は尽きない。
(三杉武)