「自分もAmazon Primeを利用してスマホで映画を観るが、やはり画面の綺麗さが購入の決め手となった」
さらに、iPhone 7を使っている27歳女性も同様にYouTubeの画像などをスマホでよく見るという。
「iPhone 7は画面が大きいこともいい。動画を見るには魅力的だ。これまでもそうだが、これからもiPhoneを使い続けたい」
他にはAQUOS R(シャープ製)やarrows NX(富士通製)の利用者もいたが、動画を見る上で画面の大きさと綺麗さは「外せない重要なポイント」ということで一致していた。
こうしたユーザーの動向は、アンケート形式の定量調査にも現れている。
MMD研究所が今年9月に実施した「大手3 キャリア 主要スマートフォン最上位機種の購入前意識調査」では、端末購入前に重視した項目に「画面の大きさ」を挙げた人が80.8%、「画面の綺麗さ」では77.6%にのぼったのだ。やはり、画面の大きさと綺麗さが消費者全体からも重視されていることは間違いなさそうだ。
同研究所を運営するMMD Labo株式会社の吉本浩司社長はこう分析する。
「ネットの動画配信サービスが充実してきたことで、今やスマホで高解像度の動画や映画を観る人が多くなりました。iPhone X に続く形で、Xperiaも2018年より有機ELディスプレーの導入を検討しているようです。バッテリーの持ちも良く、高画質な有機ELディスプレーは今後の高級スマートフォンの主流になると言えるでしょう」
なるほど、Amazon Primeをはじめとする動画配信サービスの発展によって、テレビと変わらない高解像度の動画をスマホで楽しむ人が増えてきた――これが、iPhone Xが有機ELディスプレーを採用する理由と言えるのかもしれない。(河嶌太郎)