出川さんが“抱かれたくない男”から人気者になって、芸能界ってこんなに評価が正反対になることってあるんだなーと驚きでした。この前なんて、出川さんのことで女性週刊誌の取材を受けましたけど、女性週刊誌が出川特集ですよ!本人は「時代が俺についてきた」とか言ってるんですけどね。
売れると周囲の扱い方も変わってくるだろうし、普通は偉そうになると思うんですよ。でも出川さんは売れても決して偉くならない。おごらない。勝俣州和さんや上島竜兵さんもそうだけど、出川さんのポジションがちゃんとある。そういう人って横柄じゃないんですよね。初めて出川さんに会ったのは、僕がテレビに出だしたころ。15、6年前ですかね。僕なんか芸人の集団の後ろの方にいて。僕は竜兵さんにかわいがってもらってたから、竜兵さんと仲のいい出川さんとも一緒に飲みに行ったりするようになって、「竹山、竹山」って言ってくれるようになりました。そのころから、まったく変わらない。
年齢でいうと僕より10ぐらい上で、ウッチャンナンチャンさんと同級生。それなのに、下のものにも優しく接してくれるんですよ。もう年下のディレクターが増えてくる年齢だけど、「あれやれよ」とかって偉そうなことは絶対に言わない。後輩の芸人にも超若手の20代の子たちにもそうで、「お前ら、後輩だろ!」って言わない。だから特に芸人では「出川さん嫌い」って言う人はいないですね。
普通は若手芸人から番組のMCやって、トップに登りつめて、ビートたけしさんやダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんみたいになりたい!っていう夢をみんな持つけど、やっぱり現実は違うじゃないですか。出川さんみたいに、変わらずにやり続けるっていう方法もあるんだなって俺なんかは思う。誰でもスマートにMCやるほうがいいに決まっているけど、自分にできることをコツコツやり続けるっていうのも大切なんだなって思わせてくれますよね。