一昔前に流行った「教育ママ」という言葉にみるように、子どもの教育に熱心なのは女性というイメージがある。しかし最近は、どうやらその限りでもないらしい。ある調査によると、実は意外に教育熱心な「祖父」の存在が明らかになった。
調査を行ったのはシニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ。税制改正により「孫への教育資金一括贈与に係る贈与税の非課税措置」がとられることを受け、メールマガジン会員の中から「同居・別居の孫がいる男女」を対象に、孫の教育に関するアンケート調査を実施した(有効回答件数1,292人)。
アンケートでは「孫の教育に関心があるか」という質問に対し、全体の76%が「関心がある」と回答。これを男女別に見たところ、男性が79%、女性が67%と、祖父がより高い関心を示していることが分かった。
また、今回の「孫への教育資金一括贈与に係る贈与税の非課税措置」に関しても、知っていると回答したのは男性が86%、女性が80%と祖父の方が高い割合に。ちなみに使い道としては「高校・大学進学時の学費」の他、「留学」「塾」「習い事」費用の援助などが挙げられた。
この調査結果から、教育費をねだるなら「進学のタイミング」で「祖父」に相談すると、聞いてもらえるかもしれない可能性が高いことが明らかになった。では具体的に、どのくらいの額なら出してもらえるのだろうか。
孫への教育資金贈与金額についての活用意向については、最も多かったのは「300万円未満」で46%。次いで多かったのは「わからない」で36%となった。この理由としては「教育は親の義務なので手出ししない」といった、もっともな理由のほか「自分たちの老後資金で精一杯」というシビアな声も。やはりそう簡単にはいかないのかもしれない。
そのほかの回答としては「300万円~600万円未満」が13%、それ以上の額となるとさすがにひとけた台のパーセンテージに。しかし、「300万円~600万円未満」「900万円~1200万円未満」「1200万円~1500万円未満」のを男女別にみたところ、それぞれの額で男性が女性を上回り、ここでも祖父の教育熱心ぶりがうかがえた。
子どもが大きくなるにつれて、額も大きくなる教育費。経済状況は家庭によってさまざまだが、いざというときは祖父を頼りにしてみると、案外応えてくれる可能性が高いのかもしれない。
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株式会社ゆこゆこ
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