東京五輪の出場が有力視されていた村上めぐみ(写真提供・ FIVB)
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インドアからの転向で東京五輪への出場を目指していた越川優(写真提供・ FIVB)
インドアからの転向で東京五輪への出場を目指していた越川優(写真提供・ FIVB)

 未曾有の事態として世界を恐怖に陥れている新型コロナウイルスは、スポーツ界にも激震を起こした。感染が国内で蔓延し始めた3月以降、多くの競技会が中止、延期となり、プロスポーツチームおよびアスリートたちが活動自粛を余儀なくされている。

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 ビーチバレーボールにおいては、2018年6月より繰り広げてきたオリンピック予選レースの山場だった日本代表決定戦の開催が延期。今後の大会も白紙となり、オリンピック出場決定方法も仕切り直しとなった。そんなビーチバレーボール界でオリンピックを目指してきた選手たちは、いまどんな心境でいるのだろうか──。

 日に日に感染者が増加していった4月上旬。緊急事態宣言が出る前の段階でいち早く活動自粛を自らのSNSで行った選手がいる。その発信者とは、2017年にインドアバレーボールから転向し東京オリンピック出場を目指してきた越川優(横浜メディカルグループ)だった。

「オリンピックや代表決定戦の延期が決まるまでは、どうなるかわからないし準備しておく必要があったので最大限注意しながら活動をしていました。とくにパートナーは海にくる際、公共交通機関を利用しなければいけないので、感染リスクがありました。だけど延期が決まったので、リスクを冒してまでチーム練習する必要があるのかどうか話し合いました。その結果、チームとして行動せずにそれぞれの環境の中で行動していこうと決断しました」

 各アスリートが自宅の室内や屋外でできる工夫を凝らしたトレーニングを発信し、話題を集めているこのご時世。越川も、自宅トレーニング用の器具を購入しウエイトトレーニングに励み、砂の感覚を失わないために人が集まらない早朝に砂の上で短時間動くなど日々過ごしている。

 そんな最中、日本バレーボール協会は感染拡大防止を考慮し、2020年8月までに予定されていた国内主要大会を中止および延期することを発表した。およそ6カ月間、公式戦がないことになる。そんな前代未聞の事態を深刻に受け止めていたのが、今年35歳を迎える日本ランキング2位の村上めぐみ(オーイング)だ。

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「急に人生プランが変わりました…」