内閣が検察幹部の役職定年を延長できるようにする検察庁法改正案に対して、ツイッター上で抗議するツイートが相次いだ。きゃりーぱみゅぱみゅ、小泉今日子、浅野忠信などなど俳優、作家、ミュージシャンら各界の著名人が「#検察庁法改正案に抗議します」を投稿したことに、カンニング竹山さんは疑問と危機感を唱えた。
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「#検察庁法改正案に抗議します」を著名人がツイートしたことがいいとか悪いとか、法案そのものに賛成とか反対とかでなく、なんでそもそもこんな盛り上がってんの?って、知りたかった。
それで、抗議のツイートが相次いだ翌朝は6時から“検察庁法改正案”について勉強していたんですけど、みなさん、この「#」が付いた“検察庁法改正案”って、どこまで知っていますか?
理解するために勉強しだしたら、関連のニュースをたどるだけでなく、法律のことも調べなくてはわからないし……眠くなりましたよ!
僕はニュースの番組に出演することがあるから、詳しく理解するという行動を取りましたけど、普通は「検察庁法改正案が盛り上がっているけど何なんだろう?」とモヤモヤしても、他のことで忙しくて詳しく調べたりまではしないですよ。それではダメだとわかってはいても難し過ぎて興味もあまりわかないから調べるまではやらないですよ。僕も仕事がからんでなかったら勉強なんかしないっすもん。
「#」を付けて抗議することが、良し悪し、賛成反対ではなく、この騒動を見たときに私は“これは非常に危険かもしれない”と思いました。もし、何も知らないで、SNSのツイッター上での情報だけを見ている人にしたら内容も理解してなく「これは、大反対だ!」と思ってしまう可能性もある。
政治家はコロナのどさくさに紛れて「こんなことしやがって」と思うかもしれない。影響力のある著名人たちがツイートすると、それが“世論”になってしまう。それはネット特有の危険なところでもあり、一方ではいい事なのかもしれない。しかし、「#」付けて反対を表明すれば、それで真実を理解してないまま「反政権」というムーブメントになってしまうかもしれない。簡単にそれができてしまうのは、ネットの特徴であり、そうなるとそれはそれでちょっと危険かなと。