5月25日、米国ミネアポリスの黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官からの暴行で死亡してから、各地でいまだに続く抗議のデモ。この黒人差別の問題からカンニング竹山さんは知ってほしいことがあると強く訴えかける。
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アメリカの黒人の人種差別の問題のことを日本でも報じたり、芸能人も反対していることを表明したりしていたけど、もちろん、黒人差別はアメリカの奴隷制度時代からずっと根強くある問題で、これに関しては長年差別との戦いを続けてきた黒人の人たちの長い歴史があります。
またここ数年はSNSが出てきて、黒人が暴行されている映像が撮影されているから、一瞬で広まることになるわけですけど、それによって、さらにこういう差別はいけない、反対なんだ!ってことが一瞬にして世界に広まるようになったわけです。
そしてアメリカの芸能人が抗議を表明したり、SNSの画面を真っ黒にしたりして抗議をしている。これらのことに対して日本人であっても「僕もこう思う」と意見を持って賛同することは、差別をなくそうとする意味では僕は何人であっても良いことだと思います。
それと同時にこの今起きている問題は抗議運動以外にも略奪や破壊など日本ではあまり起きない事も起こっている、ではなんでこんな人種差別が起きるんだろう、略奪、破壊が起こるのであろうか?と、一からとは言わないけど、ある程度勉強するのも大事だと思うんです。
アメリカでは黒人は理由なき暴行などによって殺されている事例は以前からたくさんある。今回も白人の警官からの暴行死が発端にはなっているのですけど、それそのものに対してプラカードを掲げて抗議が目的の人たちがいる一方で、ルーターって呼ばれる略奪が目的の人たちが出てくるんですよね。これは抗議ではなく略奪が目的で、そこには、黒人、白人、スパニッシュ、ひょっとしたらイエローもいるかもしれない。
そこで生まれてくる悪循環は、黒人差別をしている白人が、その略奪をする模様を見て、「ほら黒人って、やっぱダメだろ」ってなっているわけですよね。そんな略奪だけの目的な過激な人たちもいて、なかなか直らない現状というものがある。