6月8日午前8時ごろ、東京都八王子市元八王子町の住宅の2階の部屋で、高校1年の男子生徒(15)が頭から血を流して倒れているのを母親が発見した。男子生徒は119番通報で病院に搬送されたが、死亡した。
現場では拳銃が見つかっており、警視庁は男子生徒が自殺を図ったとみて調べている。
「母親がパンという音を聞いて、2階の男子生徒の部屋に行った。すると、頭から血を流した男子生徒がベッドの上に倒れており、その横には銀色のけん銃らしきものが置かれていた」(捜査関係者)
母と姉と同居していた男子生徒。中学2年生ころから、不登校となっていた。だが、今年春からは通信制高校に進学した。
当初は高校に通っていたが、新型コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言で登校できなくなった。5月中はオンライン授業で勉強。
6月に入り、学校が再開され、1日は登校。レポートの課題も提出していたという。その後は「腹痛」を理由に休んでいた。遺書はなかった。
男子生徒が拳銃で撃ったのは1発で、頭部を貫通していたという。最大の謎は、男子生徒がどのようにして拳銃を入手したか――。
「当初は、高校生が拳銃自殺などありえないと、捜査一課が乗り出して、殺人で捜査していた。拳銃は銀色で回転式のアメリカ製。真正かモデルガンを改造したものか、口径なども含めて、現在、鑑定している」(前出の捜査関係者)
どんなに安いのもでも、本物なら1丁20万円はするはずだという。
「相場は30万円から50万円かな。もし売ってくれる人がいたところで、高校生が買える金額ではない。どうやって入手したのか?男子生徒のパソコンやスマートフォンから、入手経路を特定できないか調べているが、いくらネットに詳しくとも、高校生が本物の拳銃を買うのは、まず無理だろう。暴力団関係者から流れた可能性もあるので、その方面からの捜査をする」(同前)
高校生はどうやって拳銃らしきものを入手したのか?一刻も早い解明が待たれる。(本誌取材班)
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