その瞬間聴こえましたよ、ホイットニーが。「エンダァァァ!」って、ヒューストンが歌いまくり。思い起こせば「ボディガード」つったら、ケビン・コスナーがイケイケの映画で、護られたホイットニーが「エンダァァァ」ですよ。
だからこそキムタクがBGか!(遅い)。ピアニストを教会に連れていけば、キムタクやおら彼女をお姫様抱っこで入場。エンダァァァ鳴る鳴る、脳内で。
3話では暴漢に襲われそうになった女医(市川実日子)に、サッと手を差し伸べ「僕のクライアントの大事な先生ですから、護らないと」。グイッ、抱き起こす。もうね、毎回ありますエンダァァァタイム。
そら危機を救ってもらったら、もれなくつり橋効果でキューン。ほれてまうやろーって、女性ゲスト全員チャンカワイ化待ったなし。
そして今回は、民間警備会社を飛び出してフリーになったキムタク。そんな彼の元にやがてかつての仲間が集結する「グランメゾン東京」方式だと思われる。
ドラマでは決別した仲間と再び歩み寄り、握手を交わす。そうだね、いつかSMAPもそんな「グランメゾン」な瞬間を迎える時が来るだろうか? 現実はまったくドラマじゃないけれど。誰かつり橋用意して。
カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など
※週刊朝日 2020年7月24日号