俳優の三浦春馬さんが18日、亡くなったことがわかった。搬送先の病院で死亡が確認された。自殺と見られている。30歳だった。
7歳でデビューして以来、ドラマはもちろん、映画や舞台、音楽など幅広く活躍してきた。亡くなる4日前には自身のインスタグラムを更新し、9月に放送開始のTBS系ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の撮影が進んでいることなども明かしていた。
アエラでは、2010年1月25日号で三浦さんに単独インタビューを実施。当時19歳だった三浦さんは、自身を「常に自然体」だと言い、俳優仲間やあこがれの先輩についても語っていた。ここでは当時の記事を再掲する。
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自分の耳たぶを優しく触りながら、まっすぐな瞳で質問に答えていく。吸い込まれるような透明感を纏った三浦春馬(19)は、常に自然体。それは演技をするときでも変わらない。
緊張感はない。それを遊べる心を持っている。
普通の高校生でありながら、天才ハッカーという顔を持つ“高木藤丸”が世界的なテロ組織と闘う「ブラッディ・マンデイ」。2008年に初主演を飾った連ドラのシーズン2が、1月23日からスタートすると決まったときも、臆しなかった。
「みんなとまた会えることが、とても嬉しかったです。前作と違うのは、気持ちの面で、僕自身が高校を卒業して学生じゃなくなったので、社会人としての意識が出てきたところですかね。藤丸の設定も、高校生ではなく、浪人生になっています。二面性のある役ですが、僕の中で演じ分けることはありません。前回は手に汗をにぎる頭脳戦の連続に、自分の演技も自然と引っ張られていきました。無我夢中で演じた。ただ、それだけです」
仲間と思っていた人の裏切りや、進行するテロの恐怖。息もつかせぬ撮影現場を離れると、共演者とじゃれあう。佐藤健とは、大の仲良しだ。
「撮影が終わった時点では、悲しみの連続のような重い感じは背負いません。だって病んじゃいますから、さすがに(笑い)」
夢中になれることはありますか?と聞いた。