

料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「夏野菜たっぷり冷製スープ」。
【「夏野菜たっぷり冷製スープ」を作る際の<ワンポイントアドバイス>はこちら】
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暑さで食欲が落ち気味なこの時期。夏野菜をたっぷり使った栄養満点の冷製スープを作りませんか?
まずトマトやズッキーニ、パプリカ、にんじん、玉ねぎをそれぞれ適当な大きさに切ります。オリーブ油でニンニクのみじん切りを炒めて香りが出たら、その他の野菜を入れて中火で軽く炒めます。水を入れて鍋にフタをし、沸いたら20分ほど弱火で煮てください。ここで盛り付け時に飾る、ズッキーニとパプリカを取り出すのを忘れずに。残りの野菜を滑らかなスープ状にする時には、ハンドミキサーが大活躍。お持ちでなければ、野菜を細かく切って煮てください。粒々の食感もまた味わい深いです。最後に塩・胡椒で味付けし、スープを冷やせば完成。ここに梅干しを添えると、すーっとさわやかな風味が引き立ちます。お酢やオリーブ油を少々加えてもいいですね。
2、3日は冷蔵保存できるので、多めに作ってストックしておけば、パスタやおそうめんのソースにもなって重宝しますよ。
(構成/沖村かなみ)
■夏野菜たっぷり冷製スープ
【材料】(4人分) トマト2個、ズッキーニ1本、黄・赤パプリカ各1/4個、にんじん1/2本、玉ねぎ1/2個、ニンニク1片、オリーブ油大さじ2、水200ml、梅干し2個、塩・胡椒各少々、イタリアンパセリ少々
【作り方】(1)ニンニクはみじん切り、トマトはざく切り、にんじんとズッキーニは輪切り、玉ねぎとパプリカは薄切りにする。(2)鍋にオリーブ油、ニンニクを入れて中火にかけ、香りが出たら(1)の野菜を軽く炒める。水を加えてフタをし、沸騰したら弱火で20分煮る。(3)飾り用にズッキーニとパプリカを数個取り出し、ハンドミキサーで攪拌する。塩・胡椒で味を調え、鍋ごと冷水につけて冷やす。(4)器に盛り付け、ズッキーニ、パプリカ、梅干し、イタリアンパセリを添える。
【ワンポイントアドバイス】野菜がやわらかく煮えたら、ハンドミキサーで少し粒が残る程度に攪拌する。
※週刊朝日 2020年9月4日号

