武田氏の場合も政務活動費を過大に受領していた時の献金だ。矢後氏は本誌の取材に「もう判決も下され、お話したくない」、武田氏は「(事件は)反省しています。野上氏への献金は問題ないと思います」と語った。
野上氏の事務所に見解を尋ねると、矢後氏と武田氏が不正請求で得た資金から寄付されたのではないか、という問いに対し、
「いずれの寄付も問題とされた政務活動費から支払われたものではないと確認しています」
そして自民党所属県議からの3万円の寄付の経緯や、職業を「会社役員」とした理由を尋ねると、
「強制という事実はありません。なお、職業欄の記載については、当時の担当者が本年逝去しているので事情を直ちに確認することができませんが、いずれにしても事務所で内容を確認し、適切に対応致します」
(今西憲之/本誌 吉崎洋夫)
※週刊朝日2020年10月9日号