動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、神奈川県鎌倉市の「いい座布団だニャン」です。
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江ノ島電鉄を望む満福寺は、讒言(ざんげん)を受けた源義経が、兄・頼朝に和解の手紙である腰越状(こしごえじょう)を書いた寺として知られている。
仏殿の前で眠るのは、生後2カ月のむぎ(グレー)とぷくたろう(台の上)。ほんの少し前まで、角房(すみふさ=座布団の端に垂れる糸)に夢中でじゃれていたのに、実に子猫らしい。
撮影後、お礼を言いに寺務所へ行くと、モニターが並んでいた。「楽しませていただきました」とご住職が優しく微笑む。義経だけでなく、猫も僕たちも見守られている寺だった。
デジタル岩合
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※週刊朝日 2020年10月23日号