いちごや餃子といったグルメから、日光東照宮などの観光地まで魅力あふれる栃木県が、47都道府県の「魅力度」をはかるランキングで今年、最下位になった。県知事が調査会社に直談判したことでも話題になったが、地元の人はどう受け止めているのか。「とちぎ未来大使」として栃木の魅力を発信するU字工事の二人に話を聞いた。
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――栃木県が「都道府県魅力度ランキング」で全国最下位の47位になりました。
福田薫さん(以下、福田さん):最初に聞いたのは、「茨城が最下位ではなくなった」ということだったんです。そのときは「良かったね、おめでとう」という気持ちでした。その後に栃木が最下位になったと知り、「まさか」とびっくりでした。まさに県知事と同じ感じだったと思います。
益子卓郎さん(以下、益子さん):やっぱり、栃木が魅力ある場所だというのは僕ら栃木県民が一番知っていること。だから47位というのは驚きでした。他の県には申し訳ないけど、47位はねぇだろと思っていました。
――何位くらいを想像していましたか。
益子さん:38位くらいですかね。昨年44位だったので、少し上がって30番台にいけばいいかなと思っていました。一気にランクアップするのではなく、少しずつ上がればと。それだけに最下位は予想外でした。
福田さん:上だけを見てたんで。
――最下位を受けて、栃木県知事が「魅力度ランキング」の調査会社に直談判したことも話題になりました。U字工事さんの周りでは、どのような声が上がっていますか。
福田さん:47位はおいしいと思っていて、「そっちで頑張るしかないね」と言う方も多いですよ。
益子さん:ランキングが発表された後、ロケで茨城県に行ったんです。地元の方からは、「私たちの最下位をとられた!」とも言われたり。
――栃木県には観光地も名産もたくさんあります。「なぜ最下位に」という声も多かったように思います。
福田さん:なんだろう……なんでなんですかね? どういうアンケートかわかりませんが、47都道府県どこも同じ土俵なんですよね。アンケートに答えた人が茨城に同情したんでしょうか? なぜと言われると難しいですね。栃木は変わってないので。
これまで、番組で栃木をネタにしてPRしてきました。ただ、周りの芸能人の方に「U字工事の頑張りが足りない」とあんまりにも言われて、本当にそうかもと思い始めてきたり……。俺たちだけでどうにもならないとわかりつつ、申し訳ない気持ちもありました。
――栃木県代表としてメディアに出演される機会も多いだけに、責任も感じていらっしゃるのでしょうか。他にはどのような連絡がありましたか?
益子さん:カミナリのたくみ君(茨城県出身)からは、「栃木最下位になりましたね!」とメールがきました。他にも、手島優さん(栃木県出身)からは、「あのランキングは許せませんね!」と連絡があったり。
――地元の方からの連絡はありましたか。
益子さん:「宇都宮餃子会」という協同組合の鈴木章弘さんという方がいて、「これをネタに頑張っていくしかない」と言ってくれました。実は、先日のイベントで着た「最下位でごめんねごめんね」Tシャツを送ってくれたのも鈴木さんなんです。とても熱くて、まさに餃子を背負っている方。このTシャツは10分で作ったみたいです。