積極的に“Hi”を送ったかいがあり、10人ほどのママたちとマッチングすることができた。プロフィルに趣味などを詳細に書いているママとは出会うことができなかったが“興味のある項目“を3つ以上選択する必要があるため、それがちょっとした判断材料となった。特に、筆者は【お酒】と【レストラン】の項目にチェックが入っているママをみると、親近感がわいた。

 マッチングしたママ友のうち2人とメッセージのやりとりを開始。「普段どこで遊んでいますか?」「コロナで外出しづらいですね」などの他愛のないトークで盛り上がる。お互いに「探り合い」の状態で会話をするのも、学生時代に経験した友達作りに近い感じがして新鮮だった。

 MAMATALKには1対1のコミュニケーションだけでなく、カテゴリー別で掲示板も用意されている。そこではママ友募集だけでなく、いろいろなママたちからアドバイスを受けることができる。育児グッズの質問、悩み相談など……。とてもいい交流スペースではあるが、返信数が少なかったり、投稿が1日に数件だったりと、あまり活発ではないように見えた。ただ、リリースされたのは1年前なので、これから利用者は増えていくのかもしれない。今後に期待したい部分である。

 使ってみて感じたのは、マッチングアプリなので、住まいや子どもの年齢を詳しく書くことの大切さだ。筆者のように「他の人に知られたら恥ずかしい」と最初に詳細な情報を書かないと、相手も自分のことがわからないので、やはりマッチングはしづらい。ただ、自分だけでなく子どもの情報もオープンになるので、どこまで開示するかは決めておいてほうがいいだろう。実際に出会うことを目的とするママにはMAMATALK、ネット上でのコミュニケーションを楽しみたいというママにはツイッターが向いているかもしれない。

 また、MAMATALKに限らず、マッチングアプリには外部サイトへ誘導する「業者」と呼ばれる存在がつきもの。子育てママのフリをして、情報商材などを売りつけられるケースもあるようだ。私が見たママたちの中にも業者らしきユーザーもいた。もしそのようなユーザーを発見したら、違反報告やブロックをすることをおすすめする。

 もう「第3波」が到来しているといわれる新型コロナウイルスが日常にある中での子育ては、非常に神経を使う。思うように外出ができないことから、ストレスや孤独を感じることも多い。そんな時にアプリで共通点の多いママ友を見つけることができたら、日々の子育てがもっと楽しくなるかもしれない。個人情報をどこまでオープンにすべきかなどを考えながら、上手に活用したい。(文=栗原みな)

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