年末の帰省は、きちんと対策をとった上でという条件付きならば、行うことは可能だと思います。たとえば帰省前の4、5日間は外出を自粛し、検査を受けて陰性を確認してから帰省するなどです。ただ、政府はこれまで無症状感染者への検査を軽視してきました。国民への「お願い」ベースではない踏み込んだ対策をとらない限り、日常を取り戻していくのは難しいのではないでしょうか。
くらもち・じん 1972年、宇都宮市生まれ。青梅市立総合病院、横須賀共済病院、東京医科歯科大学病院呼吸器内科勤務を経て、2008年、倉持病院副院長。15年から現職
(まとめ/本誌・岩下明日香)
※週刊朝日 2020年12月11日号

