岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
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撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
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 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、キューバ・ハバナの「守ってくれたニャ」です。

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 世界有数の葉巻たばこの産地であるキューバ。12月でも気温26度と暖かい。首都ハバナにある、たばこ農家を訪れると、隣の家から茶トラの子猫を抱えた男の子がやってきた。

「猫が好きなの?」と聞いたら、男の子は「あんまり」と首を横に振る。たばこの葉を食べるネズミを退治するためにいる猫。連れていけば一緒に写真を撮ってもらえるからと、おばあちゃんに言われたそうだ。

 シャイな男の子だったけれど、足を滑らせ転んだ瞬間、体で子猫をかばっていた。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2020年12月11日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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