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三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」のピークは今夜です。2021年最初の流れ星を見つけるために、観察に適した時間帯は、あす4日未明~明け方です。太平洋側は、広く晴れそうですので、防寒対策を万全にして、空を眺めてみてはいかがでしょうか。

しぶんぎ座流星群 いつ? どこを見る?

「三大流星群」の一つ、しぶんぎ座流星群は、きょう3日23時~あす4日0時頃にピークを迎えると予想されています。ただ、この時間帯は、放射点の高度が低いため、流れ星の観察にはあいにくの時間帯なのです。

今回、流れ星の観察に適した時間帯は、あす4日の夜明け前2~4時間(東京では4日2時~5時頃)となっています。実際に見える流れ星の数は、空の暗い場所で、1時間あたり最大20個程度と予想されていますので、今年初めての流れ星を見つけるチャンスです。

見える方向ですが、流れ星は放射点を中心に、放射状に出現します。放射点付近だけでなく、どちらの方向にも流れ星が現れますので、なるべく空の広い範囲を見渡すのがポイントです。

しかし、今回、流れ星の観察に適した時間帯には、明るい月が輝いています。視界に月が入らない方向を見るのが、おすすめです。外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは、観察を続けると良いでしょう。

気になる天気は?

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しぶんぎ座流星群を観察するのに、最適の時間帯である「あす4日未明~明け方の天気」ですが、太平洋側は晴れる所が多いでしょう。ただ、この時間帯は、一日の中でも、特に冷え込みが強まる時間帯です。更に、晴れることによって、放射冷却が強まるため、冷え込みが一段と強まりそうです。

この放射冷却とは、物が外へ熱を出して(放射)、冷える(冷却)ことです。例えば、布団をかけずに寝ると、体から熱が逃げて、冷えてしまいます。これと同じで、雲があると、雲が布団と同じ役目をするため、地上付近の熱が逃げにくくなりますが、雲がないことで、地上付近の熱がどんどん上空へ逃げてしまうのです。

あす4日未明~明け方の気温は、北海道は氷点下10℃くらいの所が多いですし、東北も凍える寒さでしょう。関東から九州では、市街地でも、0度前後という所が多い予想です。しっかり暖かくして、流れ星に願いを託してみてください。