

丸山茂樹氏は、タイガー・ウッズ選手の息子について素質や将来のことなどを語る。
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週刊朝日の読者のみなさん、あけましておめでとうございます。いろんなことに気をつけながらにはなりますが、今年も前向きに頑張っていこうと思います。どうぞよろしくお願い致します。
少し前の話になっちゃいますが、アメリカ男子の親子大会「PNC選手権」(12月19~20日、フロリダ州オーランドのリッツカールトンGC)は、ウッズ親子の話題で持ちきりでしたねえ。タイガー・ウッズ(45)と息子のチャーリー君(11)が2日目は赤いシャツと黒いパンツの「勝負服」でそろえてね。
スイングはちょっと今風ですけど、お父様のいいところを受け継いでる気がしますね。やわらかい感じとか、ボールを曲げたりする感性とか、パッティングで頭が動かないとか。父親をよく見てるんだなと思いますね。
彼がプロゴルファーを目指していくにあたって、お父さんの名前は必ず壁になってくると思うので。もう大変ですよ。歴史的人物がお父さんなんですから。えらいこっちゃですよ。小さいうちはまあ何とかやれますけど、パワーがついてきてからゴルフって難しくなるときがあるんでね。
でも見てると、タイガーは伸び伸びやらせてる感じがしますね。あんまり理想を押しつけてない感じがします。まったくパパとやってることが違うんで。スイングは似てますけど、手の使い方はぜんぜん違います。体のアクションも違う。
なんたってお父さんが世界のスーパー頂点ですから。そうなると僕らの中では見たことのないところの息子さんですよね。ハハハ。どうなっちゃうんだろう。やりづらくてしょうがないでしょうね。いまはまだ11歳だけど、これが反抗期になってきたらどうかな。
ただ、尊敬できるお父さんであることは間違いないですからね。まったく離れていくのか、お父さんにずっと指導を仰いでいくのか、どっちかじゃないですか? タイガーはどこかのタイミングで息子にコーチをつけるんじゃないかと思いますけどね。自分であんまり見ないで。あの人は頭がいいから、自分が全部見るってのは親子関係によくないと思うんじゃないですか?