今年5月に休刊が決まった本誌「週刊朝日」。プロゴルファーの丸山茂樹さんは、自身の連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」の13年を振り返った。
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いやあ、驚きました。聞いたときに「ええーっ」って声が出ました。ほんとに残念で悲しいです。「週刊朝日」が5月末で休刊となるのに伴って、この連載も終わることになりました。2013年から続けてきたので愛着もあります。終わるのはほんとに嫌だなあ。
ざっと頭の中で振り返ってみると、この連載は松山英樹(30)というプロゴルファーが世界のトップへ駆け上がっていく道のりとともにあった気がしますね。
彼が13年にプロになって、同じ年にこの連載を始めさせてもらいました。16年に米PGAツアーで2勝目、3勝目ときて、僕の通算3勝に並ばれた。21年にはついに「マスターズ」で勝った。あのときの感動は、いまもはっきり覚えてますよ。あっという間といえば、あっという間でね。いろんなことがありました。
英樹が海を渡っても活躍を続けてくれたおかげで、この連載を通じて世界最高峰の米PGAツアーという世界について、みなさんにたくさん知ってもらえたのはよかったなと思います。
それに、この場を持たせてもらったことで、彼がアピールできないことを自分なりに伝えてこられたのかなと。自分のことは多く口にしない人ですから、まあ、僕がここで表現してきたことに対して、彼の中の賛否がいろいろあると思いますけどね。ハハハ。
さて、PGAツアーの「ザ・アメリカンエキスプレス」(1月19~22日、米カリフォルニア州ラキンタのPGAウエスト・スタジアムコース)ではスペインのジョン・ラーム(28)が今年2戦2勝とする優勝を飾りました。
いやあ、こんなに簡単にいいスコアを続けられるものなのかという思いと、どういうところをどんなふうに、考え方それから技術面を変えたのか聞いてみたい気持ちがありますね。どうやってここまでたどり着けたのか。