ポール・マッカートニーが、1998年に亡くなった前妻のリンダが愛したベジタリアン・レシピの数々を、娘のステラとメアリーと共に一冊の料理本にまとめることが分かった。『Linda McCartney's Family Kitchen: Over 90 Plant-Based Recipes to Save the Planet and Nourish the Soul』と題されたレシピ集では、そのタイトルどおり野菜しか使わない料理が90種類以上も紹介されている。
ポールが菜食主義に転向するきっかけを作ったのは、フォトグラファーだった妻のリンダだった。現在も徹底した菜食主義で、動物愛護団体PETAや“Meat Free Monday”キャンペーンなどを通じて菜食を提唱している彼も、『Meat Free Monday Cookbook』と題された料理本を出版している。
米ビルボードのインタビューに応じたメアリーは、「私はベジタリアン一家で育ったので、常に料理をしていましたし、ずっと料理が大好きです。母は……我が家のキッチンは家庭の中心でしたから、レシピを考えたり、友人や家族のために料理をすることがずっと大好きでした」と振り返り、「父とステラと私は10、11年前から“Meat Free Monday”を提案し始めました。これは、週のどこかで1日だけ肉を食べない日を設けることで、カーボン・フットプリント(二酸化炭素排出量)を減らす効果があるというコンセプトです。地球のために何かするという意味で、とても効果的で簡単でやり易い方法だと思います」と述べた。
料理研究家でもあったリンダのレシピをアップデートしたものを中心としたこの料理本では、彼女の“アメリカン・スタイル”パンケーキ、肉を使わないチリやソーセージ・ロールやシェパーズ・パイなどが紹介されると米誌ピープルが伝えている。また、ポール、メアリー、ステラもそれぞれタイ風焼きそば、ジャックフルーツ(パラミツ)バーガー、ピーカンナッツ・クッキーなどのレシピを提供している。
『Linda McCartney's Family Kitchen: Over 90 Plant-Based Recipes to Save the Planet and Nourish the Soul』は2021年6月29日に発売される。