山崎:この映画ではサラの周囲の人たちもしっかり描かれていて、助け合うことの大切さも伝えてくれますね。私自身、訓練は好きなことですから苦にならないんです。でも支えてくれる方がいたからできたことです。
ウィンクール:この映画では、地球から飛び立つ宇宙飛行士を描きましたが、すべての女性は同じように飛び立つことを考えていいと思います。自由と解放ですね。それから今、宇宙開発が火星や金星に住む方向になっていますが、やはり人間は地球に住むことを前提に生まれていると思うので、もっと地球を大切にしましょうということも言いたいです。
山崎:宇宙に行く前は、宇宙が憧れの場所でした。宇宙に行ってみたら、広い宇宙で輝いている地球の方が憧れの場所になりました。だから本当に地球を大切にしたいな、と思います。でも、私は、やっぱり火星まで行きたいですけどね(笑)。
(コラムニスト・矢部万紀子)
※AERA 2021年4月19日号