あす26日は今年最も大きな満月「スーパームーン」で、夕方から夜にかけて皆既月食が起こります。日本国内で皆既月食が見られるのは、2018年7月28日以来、約3年ぶり。スーパームーンが皆既月食となるのは、次回は2033年10月8日です。
5月の満月は「フラワームーン」
満月には英語圏で様々な呼び名があり、月ごとに呼び方が変わります。5月の満月は「フラワームーン」と呼ばれます。5月といえば、日本では色とりどりの花が咲く時期ですが、アメリカでも辺り一面に花が咲きそろう時期なので、このような呼び名になったようです。いろいろな名前があることを知ると、月を眺める楽しみが増えるかもしれませんね。
皆既月食の見え方は?
あす26日の夜、皆既月食が起こります。皆既となった月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い色に見えます。今回は、天気の条件さえよければ、日本全国で観察することができます。ただ、月の出の時間は、場所によって少しずつ違いますので、北海道から東北地方の日本海側、中部地方の西部、近畿から九州では、欠けた状態で月が昇ってくる「月出帯食」となります。
国立天文台によりますと、月は18時44分ごろから欠け始め、皆既食の始まりは20時9分ごろ、食の最大は20時18分ごろ、皆既食の終わりは20時28分ごろ、欠けた部分が小さくなっていって、部分食が終わるのは21時52分ごろです。皆既食の始まりから終わりまでの時間が短いので、見逃さないようにしてください。
今回は、日本国内のどこであっても月の位置がかなり低いため、南東方向の建物の様子などを事前に確認しておくと良いでしょう。
あす26日夜、満月が見られる所は?
あす26日の夜は、梅雨前線が日本の南に離れるため、沖縄と、中国、四国から北海道にかけて、晴れる所が多いでしょう。広い範囲で、スーパームーンと皆既月食を観察することができそうです。九州は雲が広がり、所々で雨が降るでしょう。
スーパームーンと月食のタイミングが重なることは比較的珍しいことで、次回は、12年後の2033年10月8日の皆既月食の時になります。せっかくのチャンスですから、ぜひ観察してみてはいかがでしょうか。