
国内男子ツアーの「カシオワールドオープン」(11月24~27日、高知・Kochi黒潮CC)で37位に入った比嘉一貴(27)が、初の賞金王に決まりました!
前から見てて、背は低いんですけど体のバランスが非常によくて、芯が強い選手だなと気になっていました。さらに今年はドンと固まってきた気がするのと、やはり一番大きな彼の変化は、先週号でも触れたようにパー4でのパフォーマンスが大きく変わったところだと思うんです。
その理由はアイアンの精度の高さだったり、パッティングの巧みさなんだろうと思います。いろんなことを考えれば、アプローチとパターに自信が出てきたことによって、セカンドショットが気持ちよく狙えるようになったとか。多少無理していっても、拾えるアプローチショットがあるとかね。いろんな見方がありますけど、最も数が多いパー4のホールでのパフォーマンスが上がったってのは、一番大きい躍進ポイントでしょうね。
沖縄で生まれ育った比嘉は小学生のころ、休日は朝から晩まで練習場で3千球も打ってたって話を聞きました。そんな数の球、パチンコでしか見たことないですよ。ハハハハハ。
僕も1千球ぐらいは打ったことありますけど、3千はちょっとすごいなと思います。自分も「誰にも負けない練習量をこなしてきた」と思ってましたけどね。そう思えるからこそ、相応の位置まで来られるんだと思いますけどね。
彼には並外れた努力の裏付けがあればこそ自信につながって、成績につながってというのがあるんでね。今年のゴルフを見れば分かりますよ。彼が努力してきたってことぐらいは。これをどう来シーズンにつなげていくかですね。さらに芯のあるプロゴルファーになっていってほしいと思いますね。