現地時間2021年6月23日、全米1位に輝いたデビュー作『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』に次ぐ、故ポップ・スモークの2ndスタジオ・アルバムが7月16日にリリースされることが、リパブリック・レコードとビクター・ビクター・ワールドワイドによって発表された。今作のタイトルは、現時点で未定となっている。
同時に故ポップ・スモークの公式YouTubeチャンネルにてアルバムの公式トレイラー映像が解禁された。映像には、生前の彼が「自分がいい影響を及ぼす存在になることは確信していた」と語る映像や、他にも「ニューヨークへ戻ってくるという感覚」、「勝ち続ければ、誰も止めることはできない」、「フェイクなやつは何においても成功できない。自分が欲しいものがわかっているんだったら、自分と自分の創造物の間に誰も入れてはならない。俺はただクールになりたいわけじゃない、歴史を作りたいんだ」と話す様子が収められている。
この言葉通り、ポップ・スモークは1stシングル「MPR」のリリース以降、常に歴史を作り続けてきた。2020年7月3日に発売された死後初のアルバム『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”に50週チャートインした。また、海外でもその存在感を見せつけ、全英チャートで1位を獲得し、45週にわたりランクインした。他にもギリシャ、ドイツ、オーストラリア、イタリアなどでチャートインを果たした。
米NYブルックリン出身のポップ・スモークことBashar Barakah Jacksonは、2020年2月19日に米ハリウッド・ヒルズの自宅で殺害された。生前には、2作のミックステープ『Meet the Woo』と『Meet the Woo 2』を発表しており、後者は彼が亡くなる2週間前となる2月7日にリリースされた。
現地時間6月27日に米LAから生放送される【2021 BET Awards】では、<最優秀男性ヒップホップ・アーティスト>とリル・ベイビー&ダベイビーとタッグを組んだ「For the Night」で<最優秀コラボレーション>と2部門の候補に挙がっている。また、今年5月に開催された【2021 ビルボード・ミュージック・アワード】では<トップ Billboard 200 アルバム>に輝いた。そして昨年の【グラミー賞】で、ヒット・ナンバー「Dior」が<最優秀ラップ・パフォーマンス>にノミネートされた。
なお、ポップ・スモークは、ミーゴスのニュー・アルバム『カルチャーIII』、ポロGの最新作『ホール・オブ・フェイム』や映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のサウンドトラックにもフィーチャーされており、3月5日に公開されたエディ・フアン監督の映画『Boogie』では俳優デビューを果たしていた。