後半は、テイスティングなど実際にウイスキーを楽しみながら知識を深める時間だ。

 事前に送られてきたグラスと白州のセットの他に、常温の水を用意。テイスティングに使うグラスは、オンライン・ライブオリジナルロゴが印刷されている非売品。形は実際にブレンダーが使用しているものと同じだという。

 ナビゲーターが説明しながら、グラスに注いだ。

「まずウイスキーだけをグラスのふくらみの少し下に入れ、光にかざして色を見てみましょう」

次に少し回して空気を入れることで香りを楽しむ。指示に従って記者もテイスティング。普段、アルコールを飲み慣れていない記者にはちょっと強すぎた。

「そのままストレートで飲んでもいいですが、風味を味わうためには常温の水をウイスキーと同量加水して口に含んでみてください。印象が変わりますよ」(ナビゲーター)

 記者が実際に試してみると、ストレートの時には強く感じられたアルコールの刺激が少し弱まり、白州の香りが鼻から抜ける。この日何度も出てきた「スモーキー」という言葉の意味を、ようやく理解することができた。このようにウイスキーの楽しみ方を教えてもらうと、白州だけでなく、山崎や他のウイスキーも試してみたくなる。

 最後に、白州の美味しい飲み方やウイスキーを相性のいい食べ物なども教えてもらった。中でも、おいしいハイボールの作り方はすぐに自宅で実践できそうだった。

 まず、グラスに大きめの氷を縁ギリギリまでなるべく隙間なく詰める。そこへウイスキーを注ぎ、マドラーでくるくると混ぜてウイスキーを冷やす。

「ウイスキーと水が混ざると、希釈熱が発生して液体の温度が上がってしいます。こうしてウイスキーを冷やしておくことで、後から氷が溶けてハイボールが薄まってしまうのを防ぐのです」(同)

 ウイスキーを冷やしたら、溶けて量が減った氷を足し、ウイスキー1に対して3~4の割合で炭酸を注ぐ。

「ポイントは、低い位置からゆっくり注ぐこと。混ぜるときもマドラーを1回転、グラスにさして抜くようにして混ぜるのが、炭酸が抜けないコツです」(同)

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