「コンビニ百里の道をゆく」は、51歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
【写真】パラリンピックに出場する社員2人の壮行会をオンラインで開きました
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東京オリンピックが終わり、24日からはいよいよパラリンピックが始まります。オリンピック同様に、選手の皆さんはこのコロナ禍でいつもの大会以上に大変な思いをして迎えられることでしょう。だからこそ、持てる力を最大限発揮し、悔いのない競技をと心から思います。
そのパラリンピックには、ローソンの社員も2人、出場します。車いすバスケットボールの川原凜選手、陸上(100メートル/400メートル/ユニバーサルリレー)の高松佑圭選手です。
ローソンの社員には他にも、ソチオリンピックに女子アイスホッケーの代表チームの副主将として出場され、いまは現役引退された平野由佳さんや、世界陸上北京の4×400メートルリレーで日本代表になった石塚晴子さんがいます。
ローソンの社員一人ひとりにもそれぞれ、光り輝く花となる場所が必ずあると思います。みんなが輝いてこそのダイバーシティー(多様性)。2人もパラリンピックという舞台で、きれいな花を咲かせてくれるでしょう。ケガをすることなく競技を楽しみ、ぜひ日本に歓喜をもたらしてほしいです。そしてそこでの喜びと感動を、私たちローソンに関わるみんなとも分かち合えたらと思います。
ローソンには分かち合える風土がもともとあると感じています。たとえば1995年から2002年までは硬式野球部があって社会人野球にも参加、その頃は社員みんなで応援しに行っていたんです。
どんな状況にあっても諦めずに頑張る選手の姿に感動し、元気が湧いてくる。それがスポーツの力。仲間の選手を応援することで、社員はもちろんお店の皆さん、みんなが一体となる。今後もオリンピック・パラリンピックを目指すなど、スポーツの力でみんなを元気にしてくれる選手を応援していきたいと思います。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2021年8月16ー23日号